熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

上清内路諏訪神社秋季例祭奉納煙火

2022-10-07 12:19:03 | 飯田:お祭り

コロナの為、ここ数年公開していなかった「上清内路諏訪神社秋季例祭奉納煙火」が、

今年はコロナ禍を配慮して規模を縮小して行われました。

清内路は標高が高いので、この季節になるとかなり気温が下がり冬支度が必要となるほど寒くなります。

 

飢饉の年も戦中戦後の混乱の中でも途絶えることなく300年の歴史を持つ伝統の花火は、住民が花火師の免許を持ち

火薬から製造するという歴史ある花火大会で、長野県の無形民俗文化財に指定されています。

(上清内路の奉納花火は毎年10月6日に行われ、一般の見学は制限されています。)

祝砲の後、手作り仕掛け花火に点火されました。

この葡萄棚と呼ばれる花火は真っ暗な境内に点火の後、うっすらと紫の球が現れ幻想的な花火です。

しばらくすると紫色の葡萄だけになるのですが、この紫色の火薬の配合は村内の花火師の方たちの中でも

数人しか知らないのだそうです。

 

次々と点火されていく仕掛け花火、

手作りだけに「期待と不安」の入り混じった気持ちで観客者全員が見守ります。

メリーゴーランド、成功!! 拍手!!

 

降りしきる火の粉の中を村の若者が舞い祝う。

コロナで数年参加できなかった「遠州新居手筒花火サーコイ同好会」も今年は参加。

最後の大三国も成功!!

 

 

午前中は雨模様だったのに、夕方からは雨も上がり風も止み、

清内路花火のファンとしては、清内路の花火は神様に守られている・・・そんな気がしてとても嬉しい時間でした。


飯田お練り祭りー2022①

2022-03-25 22:58:02 | 飯田:お祭り

飯田市では七年に一度のお練り祭りが始まりました。

日本一の大きさを誇る東野大獅子は、幌屋台25m、獅子頭は約30㎏、200人以上の会員が携わり、交代で演舞を行います。

我が町、東野地区では大人も子供も東野大獅子が大好きで、お練り祭りの間、笛の音を聞きながら獅子と一緒に町中を歩きます。

神輿渡御 (24日)

 

東野大獅子


新野の雪まつり

2020-01-19 00:09:36 | 飯田:お祭り

一度は見てみたいと思っていた「新野の雪まつり(国重要無形文化財)」が1月13.14.15日に行われた。

毎年、不思議と新野の雪まつりの日は雪が降るけど、

さすがに今年の冬は雪がない・・でも、雪がないから見に行ける!と思い、14日の夜出かけた。

新野の道の駅に着くと雪が降り出した。

伊豆神社に到着したころには雪が本降りになり、あちらこちらで「雪が降って良かったですね!」と囁く声が聞こえていた。

神々が登場するのは日付が変わって15日の午前一時頃かららしい。

本殿では笛や太鼓のお囃子で舞の奉納が行われ、広庭の祭事へと続く。

  

雪の降りしきる広庭での祭事。(詳しい事はあまり知らないので写真で。)

丁屋の壁を叩く「らんじょう」

御神火を宝船に乗せて点火する「大松明点火」

 

そして神々の舞が始まった。

「幸法」

面を付け赤ずきんに冠、手には松と扇を持って舞い、

 

 

 

その間にいろいろな芸を行う。

「茂登喜」と呼ばれる幸法を真似た舞

「競馬」

 

「お牛」宮司さんが牛の形を付けて舞う。

次々とまだまだ舞は続くのだが、ここまででも朝7時近い。

雪に豊作の祈りを込め、雪を豊年の兆しとして大切に扱うことから「雪まつり」と名付けられたと聞いたけれど、

全く雪のなかった今年の冬。

神事の行われている間に雪が積もり真っ白になった。

神事は午前10時近くまで続くらしい。

 

 

 


霜月まつりー2016(中郷)③

2016-12-12 00:02:30 | 飯田:お祭り

水王、土王の登場の前に八社之神(八面)の舞がある。

遠山地方を支配した遠山氏は鎌倉時代後期には地頭代として荘園を管理し、

その遠山一族の中で最も有名な、戦国時代から江戸時代初期まで君臨した遠江守景広・土佐守景直ー親子二代

「源王大神(遠山遠江守)」「政王大神(遠山土佐守)」

「両八幡・先祀(家老)」 「両八幡・後祀(家老)」

 「住吉明神(遠山嘉兵衛)」・「日吉明神(遠山新助)」 唯一人女の神様「一の宮」は遠山土佐守の奥方 「淀の明神(茂佐衛門)」の計八人。

  

 

遠山氏一族の支配は1616年の百姓一揆によって滅ぼされ、終わりを告げる事になる。

その数年後に疫病が流行し、滅ぼされた遠山氏の祟りを恐れた村人は、

遠山氏一族の霊を鎮めるために、後にこの八社之神の舞を加えたと伝えられている

滅亡後400年を経た今尚、遠山氏の足跡や記憶は語り継がれている。

 

四面(水王・土王・火王・木王)が出揃うと社の四隅に位置し、

「ほら、よーっせっ、ほら、よーっせっ」という掛け声に合わて、神々が乗り移ったかのように荒れ狂う。

 

   

興奮の中に静かに現れたのは宮天伯様 

弓と鏑矢を持って現れ、東西南北天地に向かって矢を放ち、

最後に「天下泰平、国家安全、五穀豊穣、めでたく叶う」と唱え、

「叶う」と書いて、ここで面を付けた舞が全て終わる。

 

小さな神社から外に出ると辺りは明るくなっていました。

山里の冬。

静まり返ったこの里の夜、それぞれの神社で受け継がれる霜月まつりの興奮は

見た人でないと味わえないかもしれない。