父の日だと言うのに、父の故郷の山の手入れをする為、初夏の暑さの中を出かける。
そろそろ帰るかなぁ.....2時頃仕事をやめ、竹藪の中に消えた父を探しながら、
そろりそりと車を動かすと。こんな97歳って素敵じゃないですか?
父の日だと言うのに、父の故郷の山の手入れをする為、初夏の暑さの中を出かける。
そろそろ帰るかなぁ.....2時頃仕事をやめ、竹藪の中に消えた父を探しながら、
そろりそりと車を動かすと。こんな97歳って素敵じゃないですか?
昨年他界した母と毎日散歩をした河川敷。
うきうきとした桜満開の春が終わり、
すっかり緑一色になった。
春の日も、暑い夏の日も、寂しい秋の日も、雪の積もる冬の日も
毎日誰かが歩いている。
母が生前そうだったように毎日お散歩をしているおじいさん。
母と同じように同じベンチに腰掛け、ジョギングする人たちに静かに挨拶をしてくれる。
おじいさんのベンチの上ではたくさんのシジュウカラが囀っている。
シジュウカラは言葉を持っているらしい。
ヘビがきたよー、鷹がいるよー、と仲間に教えているそうだ。
おじいさんがきたよーと囀ると、
きっと仲間が集まってくるのだろう。
いつまでもこの風景が続きますように。
今日は父の誕生日。
1925年(大正14年)生まれで97歳になった。
最近の世界情勢を見ながら、
100年も生きていると戦争を2回も経験すると言っている。
辛酸を舐めた後、健康で穏やかな老後を愉しむ事ができたら、
そんな幸せな人生はないと思う。
こんな97歳になりたいと思う。
父の故郷の小さなに入ると目の前に中央アルプスが広がって見える。
高い山は昨夜雪が降ったらしく、
秋晴れの真っ青い空に白く雪化粧した山頂が冬の訪れを感じさせていた。
ぽつん、ぽつんとある家々にはオレンジ色の干し柿が吊るされ、
これぞ南信州の秋の風景だなぁと思いながら写真を撮っていると
近くで畑仕事をしていたおじいちゃんに声をかけられた。
畑の隅にある「イチジクがたくさん実を付けたから
よかったら採って行って食べな」って言ってくれた。
田舎の人は優しいなぁ〜とつくづく思う。
お礼を言って、枝から数個のイチジクをもぎ取り車に戻った。
父に見せると、父は早速イチジクを半分に割って食べながら、
「イチジクは花が咲かんのだが、実の中に花が咲くのかなぁ・・・」
と首を傾げた。
イチジクの花が咲かない事も知らなかったので、
帰宅後調べてみると、
父の言う通り、イチジクは花が実の中に隠れて咲くという変わった植物らしく、
これが花の塊なのだそうで、
だから、イチジクは漢字で「無花果」と書くのだと知った。
恥ずかしながら知らなかった、けど、勉強になった1日だった。
父ー96歳の夏。
暑い日には上半身裸で食事をしていた。
腕の力こぶを見て
「すごいね!」と言うと
「だめだなぁ・・力がなくなったもんだ」と言う。
記念に写真を撮った。