熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

甲斐駒ケ岳

2017-09-27 12:47:00 | 

南信州からは、西と東に駒ケ岳が見えます。

西に中央アルプスの木曽駒ヶ岳、東に南アルプスの甲斐駒ケ岳で、

そのため、私たちは木曽駒ヶ岳を西駒、甲斐駒ヶ岳を東駒ケ岳と呼び、南信州の人たちには親しみのある山です。

甲斐駒ケ岳へは、戸台からバスで北沢峠まで入り、

私たちは北沢峠から宿泊する仙水小屋を通って仙水峠に向かいました。

 

仙水小屋から仙水峠までは約30分ほどですが、小さな岩がごろごろとしている登山道は歩くのがなかなか大変で、

 

仙水峠まで歩くと頭上に大きな甲斐駒ケ岳の雪を被ったような白い岩肌が見え、細い登山道へと入って行きます。

仙水峠から約一時間半、最初の目的地小松峰に到着。

ここから甲斐駒ケ岳特有の大きな岩やもろく崩れそうな花崗岩でできた登山道に変わるのですが、

一瞬も気が抜けない登山道が続きます。

  

大きな岩の間を通り抜け、小さな岩の上を歩きー

いつバランスを崩すかわかりません。

慎重に、慎重に・・・・若い頃は平気だったけどなぁ・・・と思いつつ。

ようやく岩場が終わると今度は河原砂ような砂礫の滑り易い斜面を登る事になります。

  

山頂がこんな風になっているなんて・・・登ったものしか味わえない感動と辛さ。

大きな岩の上り下りで使った筋肉に鞭打って山頂登頂。

山頂は霧の中で、周りの山々は見えなかったけれど、感動はひとしおでした。

 

登りよりも辛いのが下り。

足が疲れて来ているし・・・花崗岩と一緒にガラガラと落ちて行きそうなこの下りは失敗が許されない。

 

一本だけこの砂漠のような花崗岩壁に生えていた木にちょっと感動しながら・・

下る事、約2時間半。

朝、登山が始まった仙水峠まで下りてきました。

ここから目の前に見える栗沢山。

南アルプスの水のコマーシャルで有名になった「甲斐駒ケ岳」望む山。

 

この日は仙水小屋に一泊して、早朝、栗沢山からアサヨ峰に向かいます。

天候も回復してきて、期待も高まります。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝剣岳

2017-09-13 06:58:22 | 

学生の頃入っていた山岳部の先輩たち

全国に散らばっている部員全員が、毎年、年2回集まって山登りを愉しんでいるという。

たまたま、地元の木曽駒ケ岳に登るという話を聞いたので、先輩に会いに木曽駒ケ岳に登る事にした。

朝、一番早いロープーウエイで千畳敷に到着すると、

千畳敷から上は真っ白な霧の中で、まだほとんど人がいなかった。

 

宝剣山荘に一泊した先輩たちは、チェックアウト後木曽駒ケ岳に向かうという。

不思議なもので、会える人がいると思うと、

普通なら心細い真っ白なガスの中でも、いつもより早く歩ける。

山頂に到着して、ガスの中を見渡すと・・

7人の団体登山者が一塊になって話している。

数十年会ってない先輩たちだった。

感激の対面だった。

それにしても、部員全員が何十年経っても、こうしてあの頃の隊列と同じ隊列を組んで山を歩けるなんてすごい事だと思う。

登山者は毎年増える傾向にあるけれど、マナーを守らない登山者も多く、

登山道で座り込んで休憩をとっている人たちや、タバコを吸う人、大勢の団体さんが大声で世間話などしながら、

バラバラに歩く姿なども良く見かける。

最後尾から見る先輩たちの歩き方は、あの頃と同じように私に何かを教えてくれた。

 

振り返ると木曽駒ケ岳の上空の霧も晴れ、真っ青な空が見えてきた。

見えなかった周りの山々が姿を現した。

 

宝剣岳と天狗岩が見えてきて、

宝剣岳に登る事になった。

   

宝剣岳はちょっとした山だけれど、岩ばかりで山頂まで鎖場が続く。

写真を撮っている余裕はなく、カメラを持っているのも危険なのでザックにしまう。

 

命がけでこの岩ばかりの山を越え、振り返ってみた時、

この年齢になってこの岩場に挑戦できる先輩たちもすごいし、

私にとってもいい経験になった.

一瞬も気を許せない緊張感は、普段の生活では味わうことができない。

このアドレナリンは少し癖になる。

平らになった登山道を極楽峠に向かう。

人生も半世紀以上を過ぎると、このくらいの岩場もあったし、

そして、その先には極楽峠もあるかもしれない・・・。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今宮郊戸八幡宮秋季祭典2017

2017-09-10 21:12:40 | 

2017年9月9日 今宮神社のお祭りです。

今宮球場で勇壮に行われる仕掛け花火の数々は、本当に見ごたえがあります。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八ケ岳ー横岳②

2017-09-09 09:47:10 | 

三叉峰から横岳山頂へは10分くらい。

きゅうに展望が開け、嬉々とした人の笑顔を見ると、長い森歩きから急に解放され過ぎてちょっとした目まいを感じる。

見た目には穏やかに見える横岳山頂も、最後の登りには梯子や鎖場があり気が抜けないみたいだ。

 

ここを登れば横岳山頂、あと一息。

学生時代に横岳に登った時には確かガスっていて風景は見えなかったように記憶している。

北側に硫黄岳から蓼科山まで北八ヶ岳方面の縦走路が見え、

 

すぐ、眼下では岩登りをしている人たち、そして、南側に横岳山頂から続く赤岳への縦走路。

 

八ケ岳の全容を目に焼き付けて

 

また、一人、杣添尾根の森林に入って行く時、夏の終わりを感じる。

高齢になると、

必ずしもまた来年来れるとも限らない・・という思いは、いつも心の中にあり、

又、同じように3000m近い山に登りたいと思えば、

それなりの体力作りと生活設計の努力は必要で・・・。

それは体力と時間が有り余っていた若い時とは比較にならない。

それでも、又、山を歩きたいと思う。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八ケ岳ー横岳

2017-09-06 23:32:26 | 

日本で一番標高の高い駅のある小海線、野辺山駅の朝。

久々の雲一つない青空の中にくっきりと稜線を見せる八ヶ岳の最高峰、赤岳と横岳。

今年の目標に据えた八ヶ岳全山登頂まであと少し。

先日、赤岳・中岳・阿弥陀岳を登った後、まだ一つ残る横岳に登らなくちゃ・・と思い始めた。

そこで、縦走せずに直接、横岳に登れる杣添尾根ルートを登ってみることにした。

日の出頃、野辺山の高原野菜の畑を通ると、暗いうちからレタスの収穫をしていたのか、もう畑に人がいる。

長野県の新鮮な高原野菜は、こうして、その日のうちに新鮮なまま届けられるんだ・・・。

 

登山口は別荘地近くにある駐車場から約15分くらい。

ここから八ケ岳の山懐に入って行くことになる。

森の中を約3時間。

写真も撮れないくらい、暗く静かな森の中の登山道を歩き、途中の休憩地で温度計を見るとわずかに7℃

このルートは雪解けが一番遅く、6月でも残雪があるらしい。

確かに日の届かない深い森の中を登山道が続いている。

2時間半ほど歩いた頃、ようやく視界が開けた。

雪の重みで曲がりくねったダケカンバの間に続く登山道に少し日が入ってきた。

 

そのあと、青空が見え、横岳付近が見えてきた。

距離的には最短で登頂できるが、さすがに展望のない深い森の中だけを2~3時間歩くのは修行に近い。

空や、雲や、景色が見えるとこんなに安心するものなのだ・・と自分で思う。 

見上げると豆粒の様に小さく人の姿ー赤岳から横岳の縦走路にある三叉峰にこの登山道は直登で続いている。

 

岩だらけの最後の登りはちょっときついけれど、それよりも終着点が見えている事の期待感が勝る。

ようやく三叉峰に登り切ると、そこは今までの森林の中とは別世界で、

 

登り始めた野辺山の街と、

 

 赤岳、中岳・阿弥陀岳、反対側に横岳・硫黄岳と続く山並みがくっきりと広がっていて、

2週間前に泊まった赤岳鉱泉や行者小屋が眼下に見える。

 

そして、そこは、それまでのほとんど人に会わない登山道と違って、若い男女のグループや、大勢の登山者がはつらつと縦走を楽しんでいて、

そんな別世界にひょっこり頭を出した感じがした。

空の色はもう秋色。

私はと言えば、とにかく横岳に行って、早めに帰ろう・・と思いながら、

縦走する人たちと少し違った歩調で歩き出した。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする