熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

郡上八幡城

2018-03-18 17:05:08 | 旅行

日本最古の木造再建城である、奥美濃 郡上の郡上八幡城

歴史好きの両親を連れて行ってきたのは、まだ、雪も残る3月の初めでした。

1933年に木造で再建された城としては日本最古の山城です。

 

山の上に建つ郡上八幡城は朝霧に包まれたり、春は桜 初夏の新緑、秋の紅葉とおそらく

四季折々の美しい景色を見せてくれるのでしょう。

4層5階の天守閣からの眺めは絶景で、城下町が一望できました。

 

郡上踊りの頃や、秋の紅葉シーズン、桜の時期は、混雑が予想されます。

今回は城の近くにある駐車場まで車で行く事が出来たので、高齢の両親も見る事ができましたが、

観光客の多い時期には見学するのも本当に大変だと思います。

郡上八幡の街の中を散策し、

郡上八幡博覧館に入ると、たくさんのお雛様が迎えてくれました。

最近、いろいろな地域でお雛様イベントが行われていますが、

この街の「おひなまつりと福よせ雛」は冬季オリンピックに因んでお雛様を飾りつけた物もあり、それは見事でした。

 

お雛様がスキーをしたり、カーリングをしていたり、凧を上げていたり・・

楽しいおひなさまでした。

次に向かったのは鍾乳洞

受付の人に「お年寄りは危険なので行かれない方がいいと思います。」と心配されたものの、

せっかく来たんだから行ける所までと無理を言って入らせてもらった父。

回りの心配をもろともせずに、足早に完歩。

この、足腰の強健さにはいつものことながら驚かされます。

 

このお足取りで・・・・4月で93歳です。

夜は下呂温泉で花火を見て、一泊二日の親孝行でした。

 

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佐渡の旅ー3

2017-11-23 16:08:57 | 旅行

2日目の夕暮れ、朱鷺の森公園の後、清水寺(せいすいじ)を訪ねてみる事にした。

佐渡に行く前、知人が「京都の清水寺を模して建造された古い寺で、能舞台があり、

石段から舞台までの木々が織り成す風景が四季を通していいらしい。」と教えてくれた。

ネットで調べてみると清水寺の由緒はー

第50代桓武天皇は、京都、清水寺の本尊千手観世音菩薩を深く信仰し、この遠い佐渡の地の人々が容易に京都を参拝できないことを嘆き、延暦24年(805)僧、賢応法師に佐渡に赴く勅を下す。

法師がこの地を訪れ川の流れに光るものを見つけ、その源流をさがし当山に至り、松の根に一夜を明かす。

すると翌朝法師が目を覚ますと不思議なことに、光明赫々たる童子が出現し法師に向かい「善き哉、善き哉、仏子末世衆生二世悉地を祈らんと頼む。

奇特なり、この地は大悲応現の地なり。願わくば一宇を建立し、聖容を安置し、敬礼供養せば諸願を成就せしめん。」と告げる。

法師はこの出来事を桓武天皇に伝えると、天皇は歓喜しその出来事が起こったこの地の東面の山腹を撃ち、当寺を創設する勅を法師に下し、大同3年(808)開基される。

(明治36年当山第17世円山在職時由緒書より抜粋)

 ーという事だそうだ。

夕暮れという事もあってか、誰もいない清水寺の舞台の真正面に父は立ち、

「こんな立派な造りの寺がこんなにひっそりと建っていては・・もったいないみたいだなぁ・・・。」

と独り言のように囁きながら、舞台に上がって行った。

 

少し色付き始めたモミジが真っ赤になる頃はきっときれいなんだろうなぁと思う。

石段を下って仁王門から見上げると、杉の木に導かれた参道から舞台のある救世殿がまっすぐに見える。

静かな寺の秋の夕暮れはあっという間に闇に変わった。

 

3日目、小木港に行く前に「千石舟展示館」と宿根木を見学する。

かつて廻船業で栄えた北前船の復元船白山丸が展示されていて、その精密さにびっくり。

 

宿根木は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている何ともノスタルジックな一角。

 

台風の影響の雨が降り出し、しっとりと濡れた細い路地は趣を増していた。

大急ぎで宿根木を見る事ができて良かった。

もう一度佐渡に行く事ができないかもしれないから・・・。

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佐渡の旅ー2

2017-11-20 22:31:43 | 旅行

2日目、尖閣湾を見た後、北沢浮遊選鉱場に行く。

佐渡の金銀産出量は国内最大で、東洋一と詠われた選鉱場跡地。

 

ラピュタの世界みたい・・、工場の上に広がる星空もきれい・・・、と今人気が高まっている観光スポットで、

是非見たいと思っていた場所の一つだった。

10月終わりの1日、この日は観光客も少なく、私たち家族だけがポツンと芝生の上に立ち、

今は廃墟となっているこの昭和の遺産を見つめながら、

両親は大勢の人たちがこの工場で働いて、活気に溢れていた当時のこの地を思い描いているのか、

生き抜いた昭和という時代を振り返っているかのようだった。

 

 

近くの売店でトイレで立てなくなった母を介助して頂いたり、疲れて歩けなくなって途中で休憩しているとお茶を持って来て下さったり、

今回の旅はいろんな人に助けられた。

それだけ両親が年を経たと実感すると同時に、佐渡の人たちの温かさに助けられて旅が続けられたと思う。

そこから、大佐渡スカイラインのドライブ。

 

今はもう雪が降ったかもしれないこのスカイラインも、この時は紅葉真っただ中だった。

この大佐渡スカイラインを越えて、もう一つの目的地、朱鷺の森公園に向かう。

 

大切に大切に保護され、育てられた朱鷺。

自然の中に放鳥された朱鷺が見たかったけれど、それはきっと奇跡に近い。

 

この朱鷺の森公園でも人の優しさを感じる出来事に出会う。

オーストラリアから来たというご夫婦が車いすの息子に近付いてきて、

「オーストラリアからきました。この子の車いすに付けてあげてください」

と言って、足の形のキーホルダーを差し出した。

今回の旅はこんなふうに、いろんな人に声を掛けられ、その度に人の優しさに触れた。

高齢の年寄りや障碍者を連れて歩く事は大変な事ばかりではない。

こうやって、健康な人には見えない「人の世界」を感じる事ができ、それが自分自身の力になっている事も知っている。

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佐渡の旅ー1

2017-11-14 22:52:53 | 旅行

高齢の両親と障害を持つ子供を連れて佐渡に旅行に出かけた。

一年に一回のこの三人を連れての旅行も10年目となり、はぼ日本一周に近くなってきた。

10年となると両親も92歳と88歳、

両親と車いすの子供はこの旅行の為に、元気でいられるように日々頑張って生活していると言っても過言ではなく、

今年もその日が迎えられたことは、本当に有り難い事だとしみじみ思うようになった。

最初の頃は、沖縄や北海道、広島の厳島神社から四国など、遠方にも足を延ばせたのだけれど、

近年は、移動距離の少ない長野県周辺の県の観光が精一杯になって来た。

それでも、毎日の生活を節約して、この時ばかりは露天風呂付きの部屋を予約したりして、

父の好きな温泉三昧の数日を過ごしながら、

未だ踏み入れた事のない地域をのんびりドライブしながら見て巡る楽しみ、

そして、旅の思い出を綴ったフォトブックを二人で見ながら、

ここはこうだった、あそこはこんな寺だった・・などと二人で話しているのを聞くのはちょっと嬉しいものだ。

 

新潟の直江津港から佐渡の小木港までカーフェリーで渡る前、少し時間に余裕があったので、

近くの平和公園?のベンチで昼食をとることにした。

宿泊場所以外は何も決めず、天気と時間と3人の体力を診ながら行動する。

カーフェリーには車いすのまま入る事ができ、その上眠たくなったら横になって寝られるし、

乗り心地は最高。

元気な父は何度も甲板にて海を見ていた。

 

 佐渡が見えてきた。

障碍者や高齢の人間が旅をすると、人の温かさが身に染みるもので、

大変だけれど、普通の旅行以上に心が満たされて帰って来る事が多い。

佐渡に到着し、小木地区からホテルのある相川に移動する途中夕暮れを迎えた。

台風も近づいているという週末だったが、日本海にしては珍しくオレンジ色の大きな太陽が日本海に沈む所が見られた。

 

車を停めて写真を撮る。

海のない県に住んでいると、海辺の人たちには日常のこんな風景にも感動したりする。

最近話題になっている佐渡の星空。

夜、外に出て写真を撮りたいと思っていたけれど行けず・・・、

それでも、ホテルの窓からもきれいな星空が見えた。

次の朝、一番先に行ったのが尖閣湾。

 

日本海の波と気候が作り出した天然の美しい海岸線を見られる景勝地。

昔、「君の名は」という映画のロケ地にもなったらしい。

 

ゆっくり、ゆっくりでも歩けるという事はありがたい事で、

父も母もこの景色を見る事ができた。

ここから北沢浮遊選鉱場に向かう。

 

 

 

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90歳の修学旅行

2017-03-07 19:19:23 | 旅行

父に「修学旅行にはどこにに行ったの?」と聞くと、

「さあ、どこだったか?伊勢だったか・・」

忘れるのも無理もない事。

80年も前の事だから・・・。

今の時代、全ての学生が行く修学旅行も、昔は行けない人もいた。

「奈良の法隆寺や東大寺の大仏は見た事があるの?」と聞くと、

「むかーし、見たかどうか良く覚えとらんが。」

・・・それで、思い立って、日帰りで法隆寺と東大寺に両親を連れて行くことにした。

法隆寺の五重塔。

子供の様に・・・いや、子供よりも興味深くあちこち見回す両親。

 

シルバーカーを押しながら頑張って歩く母と、身軽にあちこち歩き回る父を見て、

70代くらいのご夫婦が聞く。

「ご両親はおいくつですか?」

「92と88です。」

「えー、まだ20年もある。」

 

90歳の日帰り弾丸修学旅行。

当たり前のように決められて、当たり前のように行く奈良、京都とは違う。

90歳になって初めて・・・って、素敵な事だ!

斑鳩の里にも夕日が沈む時間が近づいて

「古の日本の歴史に触れて、冥土の土産ができたなぁ」と父。

歩き回って疲れ切って、「明日は一日寝ていてもいいからね。」と母に言う。

 

 

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