熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

八ヶ岳

2015-08-24 08:27:18 | 

八ヶ岳の神話-茅野市観光雑学辞典より

 

≪八ヶ岳が浅間山のように、もうもうと煙をはきだしていたころの事です。

 その頃は、富士山もやはり、もうもうと煙をはいていました。富士山は女の神様ですが、たいそう威張ることが好きでした。

ある日のことです。いつものように雲の上から、「えへん。私は、日本一高いですよ。」と、すると、とつぜん遠くから、「日本で一番高いのはこのわしじゃ」と、ごぶとい声が飛んできました。

ーまあ失礼な。いったい誰でしょう。ー

富士山はその声がする北のかなたを見ました。それは雲の上へ、ちょこんと頭をだしている八ヶ岳の神様でした。「まあ、八ヶ岳の神様、なにをおっしゃるの。わたしが日本一高い山にきまっているじゃありませんか。」

富士山はぐっと背伸びをしていいました。

(八ヶ岳・編笠山から見た富士山)

「いやいや、とんでもない、わたしが日本で一番高い山だ。八ヶ岳も負けずに肩をいからしていい返しました。「いいえ、わたしです」「いや、わたしじゃ」富士山と八ヶ岳は、お互いに自分のほうが高いんだと言い張って一歩も引きません。

こんなことが5年も10年も続きました。この様子をごらんになった阿弥陀如来様は、「神様同士が争いをするなんて、本当に困ったものだ。」と、顔をしかめました。

何か、良い知恵はないものかと幾日も考えました。ーああそうだ、これはよいぞー阿弥陀如来様はポンと手を打ちました。それは、富士山から八ヶ岳まで長いトイをかけて、水を流すのです。

水は正直ですから少しでも低い方に流れます。さっそく阿弥陀如来様はトイを作りました。トイは富士山のてっぺんから八ヶ岳のてんみねまで掛けられました。

まるで一本の橋のようです。さあ、いよいよ水を流します。富士山と八ヶ岳の神様はじっとみまもりました。さあて、水はどちらへ流れるでしょう。あっ!水はピシャ、ピシャと音をたててどんどんと富士山の方に流れていきました。

富士山が低いことがはっきりしました。さあ大変です、富士山は黙っていません。「そんなことがあるものか…。」

髪をふりみだしかんかん怒りました。富士山は女の神様ですが負けず嫌いでした。「ああ、くやしい」いきなりありったけの力で八ヶ岳山をけとばしました。ガアーン!天も地もこわれてしまいかと思われるほどの、すごい音がしました。

ザア、ザア、ザア、ガラ、ガラ、ガラ。


(八ヶ岳・蓼科山山頂からの北アルプス)

 

八ヶ岳は山頂から崩れ落ちました。何日も続いてやっと止まりました。

そのために、八ヶ岳は八つに裂けて、富士山より低くなりました。≫

 

蓼科山に登った時、この話を思い出し

(いくら悔しくても、こんなに粉々になるまで蹴飛ばさなくても良かったのに・・・)と思ったものでした。

(ビーナスラインからの八ヶ岳)

そんな話をしているのでしょうか?

早朝のビーナスラインで見かけた風景です。

 

 

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星空

2015-08-22 11:29:25 | 風景

週末、娘と待ち合わせをして、野辺山の星空を撮ろうという事になりました。

この夜は天気は良かったのですが、霧で星が見えず、車の中で霧が動くのを待ちました。

僅かの間、霧が晴れ、たくさんの星が頭上に輝きました。

広い空に空いっぱいの星という風景はなかなか見る事ができないので、

たった一日きりのこの機会、

空に星が輝くと感動もひとしお。

一日、一日を濃厚に生きて、記憶に残し、

病床にある時や辛い時は、このページを一枚一枚めくりながら愉しかった日を懐かしみ、

時の流れるのを待ちたい・・・と、思ったりする。

 

朝になりました。

立ち寄ったカフェに小鳥が餌をついばみに来ています。

   

そこから、メルヘン街道を麦草峠まで上り、八ヶ岳の白駒池を尋ねました。

白駒池で夕方になり、

 

空には満天の星と天の川

 

    

下界では見られないこの星空

宇宙を感じた尊い一日でした。

 

 

 

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天狗岳ー2

2015-08-17 23:43:51 | 

 

東天狗岳山頂近くから黒百合ヒュッテを望みながら、

秋めいて来た雲を見て、暑い暑いと思っていた季節ももう終わりに近付いて来た事を感じます。

来年は登れるかどうか・・山の景色の一回一回を心に留めておきたい気持ちになります。

黒百合ヒュッテに向かいます。

黒百合ヒュッテに下りてしまうと見えなくなるので、その前にもう一度振り返って西天狗と東天狗に別れを告げ、

 

森の中に入ります。

 

森の中を歩く事、約2時間。

唐沢鉱泉に到着しました。

八ヶ岳、いいなぁ・・・・。

こんな自然がたくさんある信州に住んでてよかったな!!

この日はまだまだ時間がありました。

そこで、野辺山の国立天文台に行ってみました。

  

広い空に向かってパラボラアンテナは宇宙と語り合っているみたい。

いつかここへ星を撮りに来よう。

 

 

 

 

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八ヶ岳(天狗岳)

2015-08-13 11:40:17 | 

一年に一度は登りたい山、八ヶ岳の天狗岳

朝、4時少し過ぎに家を出て、6時には茅野市の唐沢鉱泉に着きました。

まだ、登山者はそれほど多くなく、涼しいくらいの登山口です。

登山者カードに記入して、まだ日差しが届いていない森の中を歩き始めました。

何度も来ているこのコースですが、日帰りで登る山としてお気に入りのコースです。

一人で登る時はほとんど休憩を取らず、ゆっくり歩き続けます。

約一時間歩くと、第一展望台に到着しました。

南側には一番標高の高い赤岳がくっきり。

北側には蓼科山の向こうに北アルプスが、何となく秋めいてきた雲の間から見えました。

第一展望台を越え、第二展望台を越えると岩場があります。

 

西天狗山頂までの最後の登り30分ほどは、けっこう段差のある岩場で体力を使います。

ちょうどこの岩場にさしかかった頃は、人が誰もいなくて、

一人、大きな岩と格闘しながら考えました。

「何故ここで一人岩と格闘しているのだろう?

何を忘れようとしているのか?

何を守ろうとしているのか?

何を続けようとしているのか?」

日々生活している中ではまとまらない取り留めのない思いが、

無駄な物から汗と共に削り落とされて、

下山する頃には、シンプルな飾り気のない自分の思いを確認できる愉しさ。

そんな事を考えながら、西天狗岳の山頂から東天狗岳を望みます。

山に向かう事は、自然にあこがれているばかりではなく、

間違いなく自分自身の気持ちと対峙している・・・。

あっという間に東天狗岳から根石岳付近にガスがかかって来ました。

でも、時間はまだ9時。

心配はいらない・・・。

 

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北八ヶ岳(縞枯山)

2015-08-09 19:20:18 | 

縞枯山荘から縞枯山に登ります。

ここは距離は短いのに結構急登で息切れします。

 

 縞枯山山頂近くはその名の通り立ち枯れた白い木々が目立ちます。

雪山の時の記憶が印象的で、もっと展望が良かったはず・・・と思って冬の写真を見てみると、

冬と夏では同じ場所でもこんなに違う。

2m近くは雪が積もっていて、視界を遮る物がないのです。

  

夏もいいけど、やっぱり冬も良かったなぁ・・・と改めて思ったのでした。

  

隣に見える茶臼山

    

緑一色の夏、色とりどりの秋、白一色の冬。

ちょうどロープウェイの山頂駅ではフォトコンの入賞写真が展示されていました。

真っ赤な紅葉を撮った私の写真が展示されていました。

四季折々、表情を変える山はいいな。

 

 

 

 

 

 

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