中井侍の集落を後に、天竜川沿いまで下りて来ました。
中井侍のおばあちゃんたちに「ここから坂部までどのくらいかかりますか?」
と聞くと「1時間あれば行けるに・・。」と言います。
往復で2時間、普段の生活では絶対歩かない距離です。
天竜川に架かる橋から中井侍の集落を振り返ってみました。
天竜川を見下ろす山の斜面に位置したこの場所は、天竜川からの霧に包まれ
美味しいお茶を育みます。
昨年の春と秋に別の方向から撮った中井侍の集落です。
中井侍を出て歩く事約30分くらい。
坂部への道の入口が見えて来ました。この坂を約15分上って行きます。
坂部に入ってすぐ、犬のお散歩をしているおばあちゃんに出会いました。
「中井侍から歩いてきました。」というと
「そりゃぁ大変だったなぁ」とにこにこ。
ぐるーと見渡すと向かいの山のてっぺんに2件のお家があります。
広いお茶が家の周りにあり・・・どうやってあそこまで行くんだろう??と思いながら・・
坂部の集落を歩きました。
こんな手作りの階段や
有名なゆべしを作るための作業所を見て、大急ぎでさっき上ってきた坂部への道を下ります。
さっきのおばあちゃんが犬と一緒に坂を上って来るところでした。
「坂部を見せて頂いてありがとうございました。」
「あれ、もう帰るの?」
「11時25分の電車に乗らないといけないので、急いで中井侍まで行きます。」
「誰かに送ってもらえるといいんだけーどなぁ」
「まだ1時間あるので大丈夫です」
こんな人の優しさがたまらなく新鮮。
来た道をフキノトウを採りながら急ぎました。
もう一度、最南端の桜を撮り、
11時25分、天竜峡行で帰ります。
たった半日でこれだけの新しい体験ができる。
時間がある時は精一杯動こう。