熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

結納祭

2011-10-31 10:26:43 | 飯田

10月29日(土)飯田市滝の沢の白山神社里宮において、結納祭が行われました。

結納祭とは、

結納の儀式の時使われた結納品を、役目を終えた事を感謝し、

神主さんにお祓いをして頂いた後、作り手である水引組合の方たちに見守られてお焚き上げをする行事です。

この日を前に、飯田下伊那の各地から使われた結納品が集められました。

結納品は、しめ縄で囲まれた竹製のやぐらの上に積み上げられ、

使われた水引品で綺麗に飾り付けられると、

 

神主さんのお祓いを受け・・

    

お焚き上げされます。

    

一つ一つ、心を込めて作られた結納品は、

人の縁を結び、役目を終え、

こうしてもう一度作り手に見守られて土に還ります。

結納祭は、水引の産地である飯田特有の伝統的な神事です。

 

白山神社には「くくり姫」というお姫様が祭られています。

飯田の水引組合では、

水引を「くくる」という作業からこの「くくり姫」を水引の守り神として崇めて来ました。

又、この地域に水引を作る家が多かった事も白山神社をお参りする理由の一つでもあります。

白山神社奥宮のある風越山の大鳥居には、

水引組合によって、風越山と書かれた木製の彫り物が奉納され飾られています。

この日はちょうど、白山神社里宮に修理の為降ろされて来ていました。

右から 風・越・山 と書かれています。

裏には「皇和 文久 戌年 九月 水引師連中」として9件の水引屋さんの屋号と代表者の名前が彫られていました。

皇和旧暦により・・文久・戌年(1862年)9月に水引師(水引師と言ったのですね)によって奉納ーいう事?

 

 

 

 

 

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風越山ー2(飯田)

2011-10-29 00:01:00 | 

下山途中、雨が止み、再び日差しが戻りました。

途中から乙女の滝に向かう登山者の少ない登山道に入ると、

鳥の声と熊除けのベルだけが森林の中に響き、

雨上がりの澄んだ空気の中でスポットライトを浴びた赤、白、黄色の葉が幻想的に浮き上がっていました。

   

しばらく歩くと「乙女の滝」という看板が見えて来ました。

         

 この辺りは沢になっているので、足元に注意して歩かないと危険です。

乙女の滝が見えて来ました。

 

ずっと以前の話です。

この滝はどうして「乙女の滝」と言うのかと、一緒に行った先生に聞いた事がありました。

「滝の流れが、乙女の三つ編みにした髪の様に流れ落ちているだろう」と言いました。

「乙女の滝」ー名前は男の人が付けたのでしょう。

今日の乙女の滝は紺色のセーラー服の乙女ではなく・・・

可愛らしいカラフルな私服に着替えた乙女かも知れません。

  

ついさっきまで、小雨降る霧の中を歩いていたとは思えないほどの青空。

ぐーんと顔を上に向けて、ぐるっと空を見渡すと・・・

そこには、水色の紙に色とりどりの絵の具を点で散りばめた様な風景があり、

御褒美の様に太陽が照らし出すと、

「わ~ぁぁ」、溜息のような声が漏れます。

  

 

乙女の滝から流れ落ちた沢を下流に下って行くと、天下の名水「猿庫の泉」に出ます。

猿庫の泉は今はとても有名で、県内外から水を汲みに来る人の車が絶えません。

  

この日はこの場所で、抹茶を立ててサービスしてくれていて、

ラッキーな事に私も抹茶を頂く事ができ、暖かい気持ちになりました。

  

帰り路、山里の家の庭先で綺麗な花を見つけました。

  

楽しい山行きをありがとう。

又、行こうね。

 

 

 

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風越山ー1(飯田)

2011-10-27 00:01:00 | 

10月22日の白山神社のお祭りで、およそ30年振りに高校の山岳部の後輩に会いました。

  

次の日、風越山に登ると言うので、私も同行させてもらいました。

白山神社の裏、白山登山口から入ります。  

風越山は信仰の山で、あちらこちらに可愛らしいお地蔵さまが建っていて、

登山者を見守っています。

    

 今、山は、一年のうちで一番いい季節です。

色付いた落ち葉を踏みしめて歩くと、土や枯れ葉の優しさが足の裏を通して伝わって来ます。

 

虚空蔵山に着きました。

虚空蔵山からは天気が良ければ、南アルプスと、飯田の街が一望できます。

この日は、少し曇り気味、

残念ながら南アルプスは見えませんでした。

   

虚空蔵山から風越山までの間には、天然記念物ベニマンサクの自生地があります。

この日はベニマンサクの紅葉が見頃でした。 

ベニマンサクは暖かい地域の植物で、風越山での自生は日本東北限地であり、

植物学上も非常に珍しいと書かれていました。

  

普通のマンサクは黄色くて、2月頃に花が咲くのだそうですが・・

ベニマンサクは紅葉の綺麗な今、赤い花を咲かせていました。 

  

この紅葉と同時期に花を咲かせるマンサクは、ほんとに珍しいのだ・・・・・と、

東京からベニマンサクを見に来たと言う登山者に教えてもらいました。

   

ベニマンサクの他にも、紅葉が始まったモミジや楓・・・

   

緑から黄色や赤に変わりつつあるグラデーションは、自然の織り成す芸術の極みです。

 山頂近くなると登山道は狭く険しくなって来ます。

この大きな石を削って作った石段は、登る度に驚きます。

           

山頂近くにある白山神社奥宮への参拝の為の大切な登山道だったのでしょう。

大鳥居を越えて、奥宮が見えて来ました。

 

1509年、室町時代に建立された奥宮本殿は、国の重要文化財に指定されています。

     

奥宮に着いた頃には雨が降り始めました。

霧も深く写真が撮れなくなったので、「乙女の滝」のあるコースを「猿庫の泉」の方へ下山する事にしました。

 

つづく

 

 

 

 

 

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白山神社ー奉納劇(2011)

2011-10-25 00:01:00 | 飯田

風越山(かざこしやま)は飯田の人々に愛され続けている山です。

白山神社里宮はこの山の麓に・・・

そして、白山神社奥宮は、この風越山の山頂近くにあります。

 

この風越山の奥深く、天狗が住むと言い伝えられています。

    

この風越山の天狗の話をモチーフにした劇が里宮のお祭りでは奉納されます。

    

この家に住む、村の長老様には近頃悩みがありました。

鬼が里に下りて来ては、農民が大切に育てた果物や米を荒らします。

   

鬼達は村で暴れては、村人を困らせます。

村の長老は鬼を退治しなければと、村人の為に立ち上がってはみたものの・・・

  

鬼はこんな年寄りに、負けるはずなどありません。

悩んだあげく長老様は、

何度も何度も風越山に登っては、山の奥に隠れ住むという天狗を探しに行きました。

  

あまりに鬼は傍若無人、

見かねた天狗はとうとう里に下りて来て、

鬼の前に現れました。

暴れまわった鬼達も、天狗の前では何もできません。

   

風越山の天狗に守られ、

再び村に平和が戻って来ました。

 

村人たちは喜びの太鼓を打ち鳴らします。

この村を守ってくれる天狗様のお陰です・・。

 

劇中長老様を演じる、

風越山と山の麓のこの地域をこよなく愛する天狗様の様な・・と云うか仙人の様なこの人。

風越山山頂に建つ、日夏耿之介の「秋風や、狗賓の山に骨を埋む」という句碑をヒントに

この劇を作られた先生で・・私の高校時代の恩師でもあります。

白山神社のお祭りで、是非とも風越山の事を知ってもらい、

地域の活性化にも役立てたいと話していました。

  

 

 

 

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白山神社ー湯立て神事(2011)

2011-10-23 00:01:00 | 飯田

10月22日、少し紅葉を始めた飯田市の白山神社(滝の沢)で湯立て神事が執り行われました。

白山神社は里宮と奥宮があり、奥宮は里宮の後ろに聳える風越山山頂(かざこしやま)にあります。

  

家内安全・無病息災を祈ってのお祓いの後・・

湯立ての神事に入ります。

釜の湯は冗談抜きで沸騰しており、立ち上る湯気が熱さを物語ります。

奥宮のあるかざこし山には天狗が住むと言い伝えられていて、この神社の主役は天狗です。

煮えたぎった釜の前に天狗とカラス天狗が立ちました。

熱い湯を浴びると病気をしないと言われており・・

まず、神官が笹の束で湯を振りまくと、周りに熱湯が飛び散りました。

 

  

次は赤い天狗と黒い烏天狗が、素手で湯を切ります。

   

とても勇ましい天狗でした。

     

強く勇ましい天狗にはこんな優しい所も・・・・

 

次は太鼓の演奏ー神社が震えるほど響き渡りました。

  

飯田高校の琴のクラブによる筝曲の演奏ー

 

高校生の初々しい演奏に聞き入っていると、

何やら奥の方でごそごそと動きが・・・

  

これから始まる奉納劇の準備が始まっていました。

 

奥宮のある風越山には日夏耿之介の詠んだ「秋風や、狗賓の山に骨を埋む」という句碑が建っています。

この句をモチーフにした創作劇の始まりです。

 

つづく

 

 

 

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