永平寺に行った日は紅葉が最もきれいな日でした。
これほど見事な紅葉を見た事がない・・・というほど、全ての木々が色づき、
鎌倉時代の名刹として知られるこの永平寺の紅葉は、
老杉に囲まれた敷地内に点在する幾つもの殿堂楼閣を
一年中で最も美しい姿に装っていました。
出家参禅の道場として、今でも180人近い僧侶が厳しい修行を積んでおり、
建造物の全ては磨かれ、塵一つなく、
外に目をやれば自然の芸術ともいえる多彩な色に彩られた木々で囲まれ、
樹齢700年近い老杉の吐息の中の、
冬を前にした凛とした空気の中に佇むと、
大変だったけど、両親にこの風景を見せてあげることができて良かったと、
つくづく思った日でした。