友人とほんと久しぶりの山歩き。
コロナや家の状況など、周りを取り巻く環境が少しづつ変わり、なかなか自由に山歩きができない日が続いていて、
ようやく一日どこかに行こうという話になった。
「多分これからもそうなんだろうけど・・・でも、何とか時間を見つけて山歩きを続けていたいね」
そんな話をしながら向かったのは、野辺山高原にある飯盛山。
日本で一番標高の高いところを走る小海線の近く、そこは八ヶ岳の麓で高原野菜の畑が広がっている。
この日はそれほど天気が良かったわけでもなかったけれど、
僅かに残雪の残る八ヶ岳は圧倒的な迫力で白い空の中に浮き上がって見えていた。
この風景が好きだから一年に数回、野辺山高原に行く。
飯盛山の登り口はまだ新緑が芽吹いたばかりで、山桜も散ったばかりだった。
飯盛山とはまさに飯を盛ったような形の山だから名づけられたのであろう、
少し歩いて展望が開けると、茶碗にご飯を盛ってカパッと逆さまにしたような可愛らしい山が見えてくる。
元々の標高が高いので、一時間ほどで登れる優しい山だけれど標高は1643m、
360度の展望があり、八ヶ岳、南アルプス、富士山が見える絶景を満喫できる気持ちの良い山だ。
健脚の高齢者や小さな子供を連れたファミリーや都会からの登山者も、
いろんな人たちが山歩きを楽しんでいた。
「毎日の生活はいろいろ大変な事もあるけれど、少しでも時間を見つけて山歩きを続けながら体力を維持し、
又時間が出来たら山小屋で泊まって八ヶ岳や南アルプスに行こうね!」
最後はいつもこんな話で終わる。