熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

御坂神社から御坂峠―紅葉

2018-11-10 23:00:45 | 

先週から今週にかけて天気は最高、紅葉狩りに最適な週末です。

南信州も紅葉が進み、今見頃となっています。

友人と阿智の御坂神社から御坂峠を歩いてみました。

古代東山道の入り口です。

 

 まるで絵画のような森の中、こんな景色に出会えるのは一年にわずかな期間だけ。

のんびり、のんびり、森の空気と色を愉しみながら歩くのも楽しいものです。

 

何でもない登山道も色が変わると明るく感じ、何だか心もウキウキします。

標高が上がると木々の葉は散って寂しげにナナカマドの真っ赤な実が揺れていました。

 

この日は萬岳荘から富士見台に登らず、恵那の風景を見ながら御坂峠に向かいました。

(こちらは岐阜側)

古代東山道とは古代律令による官道の一つで、近江を起点に美濃を経て陸奥、出羽に通じていたとされています。

長野県は中山道が発達したことにより、この古代東山道が埋もれた存在となり、そのことがかえって1300年の歴史を越えて、

今も昔と変わらぬ佇まいを残すこととなったと言われています。

古代東山道の中でも最も険しいと言われたこの御坂峠越え、

この御坂峠を越えて信濃の国から美濃の国へ向かう防人の唄などが「万葉集」「新古今和歌集」などに収められています。

 

(こちらは長野県側・阿智村園原)

美しい紅葉が過ぎるとこの古代東山道も雪で埋もれます。

冬にスノーシューを履いて御坂峠まで歩いたことがありますが、それは、それは厳しい道のりで、

命がけでこの峠を越えた事が良く分かります。

 

阿智の里は今最も美しい時

里に下りてからあまりにも紅葉がきれいだったので、少し足を延ばして清内路の方をドライブしてみました。

 

モミジの絨毯とはまさにこの事。

清内路の観音平はドウダンつつじが真っ赤に染まっています。

 

帰る道中、初めてハナノキの紅葉を見ました。

ハナノキは長野県南部、岐阜県南部、愛知県北東部の三県県境の山間部に主に分布する木で、自生地などは国の天然記念物に指定されています。

遠くからでも真っ赤に見える樹高30mにも達する大木の紅葉は見事でした。

 

 

コメント

晩秋の鍋倉山

2018-10-31 22:10:56 | 

秋の一日、幾つかの候補に出された山々を押しのけたのは長野県の最北部にある「鍋倉山」

「鍋倉山に行こうか!」の一言で即、決定。

長野県は南北に長いので、南信州に住む私たちには北信濃の山まではなかなか行けません。

今、北信濃の紅葉は見頃かもしれないという思いと、ブナ林の中を抜ける信越トレイルを歩いてみたいという思いが一致。

  

色付いた木々の間を抜けて登山口の関田峠まで行く途中、何度も何度も「来て良かったね~」「最高だね!」の声。

茶屋池周辺に車を停めて歩き始めます。

  

茶屋池周辺はもう葉が落ちて、冬支度を始めた少し寂し気な自然が迎えてくれました。

30分ほど歩くと真っ黄色のモミジ。

  

夏の間、緑一色だったこの林が、秋になるとこんなにも色とりどりに染め上げられるのかと驚きながら、

つい口ずさむ「秋の夕日に照る山 もみじ」

季節によって、時間によって表情を変える自然の中にいるといろんな事を学びます。

 

豪雪地帯のこの鍋倉山のブナ達は、雪の重みでねじ曲がったり、倒れては又伸び上がったり、

 

そんな自然が作り出した芸術の中を、屈みながら、乗り越えながら、見上げながら、時には頭をぶつけながら進み・・・

新潟県側の見える(日本海も見える)黒倉山を過ぎ、

 

ゆっくりゆっくり秋を楽しみながら歩いて、3時間ほどで千曲川が見える鍋倉山に到着。

   

秋の一日、真っ青な空の下、雪の多い地域でこんなにも頑張っているブナの森の中を歩いたら、

  

自分たちも頑張らなくちゃ~って気がしてきたのです。

 

 

 

コメント

七倉岳ー2日目

2018-10-24 00:53:50 | 

朝4時半。

ランプの宿は、うっすらと明るくなり始めた空の下で美しいシルエットを浮かべていた。

 

雲海の向こうの空がうっすら赤くなり、黄色く輝き始め、

くっきりと見えていた下弦の月が次第に薄くなっていく。

 

朝食を終えると急いで七倉岳山頂へ向かう。

雲海から登る太陽ー雲海に浮かぶ八ヶ岳山頂と富士山。

 

3000mを越える山々の頂に光が届き、

 昨日霧の中で見えなかった槍ヶ岳・穂高岳も太陽に照らされくっきりと姿を現した。

 

この景色を見た時にはもう昨日の登りの苦しさはすっかり忘れ、この景色と空気の中にずっといられたらいいと思うほどの感動とエネルギーをもらい、

 

 しばらく山を愉しむ。

それでも、下山しなくては・・・。

 

船窪小屋の鐘が鳴り、素敵なランプの小屋や小屋で会った人たちやこの雄大な山々とお別れの時。

槍ヶ岳を見ながらお花畑を横切り、天狗の庭に着くと、

 

目の前に槍・穂高が見えた。

この景色ともお別れの時ーここから過酷な下りが続く。

下って、下って、下って・・・4時間。

カメラも出せず、足もガクガクしてきた頃・・・登山口到着。

 

登りも下りも大変で、もう一度行きたい?・・・と聞かれたら、行きたくないけど・・・もう一度絶対行きたい!と言ってしまう七倉岳でした。

 

 

 

 

 

 

コメント

七倉岳ー1日目

2018-10-24 00:50:20 | 

この山から帰って来てから読んだ山の本に「長く苦しい急登が連続するが静かな山歩きが楽しめる山」と書かれていた七倉岳

 

駐車場から七倉沢の橋を渡り七倉岳登山道を意気揚々と歩き始めた時にはこんな事とも知らず、

七倉尾根北麓に取りつくとすぐに主尾根に出るまでジグザグの急登が始まる事になる。

程なく主尾根に出会い、大きな青々としたシャクナゲの葉っぱが登山道の両脇に見え始める。

春のシャクナゲの時期はさぞかし美しく咲き乱れるのだろうと想像しながら少しの緩やかな尾根道を進むと、

ここからは木の根の張り出した歩きにくいアップダウンが続き、紅葉の中を歩いては休み、休んでは歩いて約3時間半。

 

鼻付八丁に突入。

針葉樹林の中、梯子場や岩間の連続の急登が1kmくらい続いていた。

ようやく急登も終わり、低木の紅葉した葉の向こうに青空が見え始めてからもう一息頑張ると、

 

「天狗の庭」に辿り着いた。

天狗の庭からは槍ヶ岳・穂高岳が見えるはずだけれど、この日は雲で見えず、眼下の雲間には高瀬ダムの緑色の水面が見え隠れしている。

ようやくゆっくりと休憩が取れる場所まで辿り着いた。

   

もう少し山の上の雲が切れてくれたら・・・と思いながら歩き始める。

明日は期待できるかも!!

 

ここからは、今までの登りを考えると足は軽い。

たくさんのチングルマの花の跡が風で揺れているお花畑を越えると、

  

目の前に雄大な景色が広がった。

ここから「船窪小屋」までの最後の10分は、天国にいるような時間だった。

 

ランプの宿と呼ばれている船窪小屋に泊まるのが今回の山行きの目的でもあり、

ここまで来て「長く苦しい急登が連続するが静かな山歩きが楽しめる」山に来たという実感に浸る。

・・・が、まだ楽しめてはいない。

 

船窪小屋から七倉岳山頂までは約15分。

夕食までのしばらくの時間、七倉岳山頂で景色を楽しむ事にしよう・・・と、一休みしたあと歩き始める。

歩き始めて振り返り、目の前に広がるこの船窪小屋のある風景が素晴らしい。

夕日に照らされた霧の中にはブロッケン現象。

 大変だったけどここまで登って来たからこそ見える景色に、登山の醍醐味を感じる瞬間でもあり、

 

それまでの5時間半の大変さを忘れて山頂の岩の上に座り、周りの山々を見渡すが、ガスが雄大な山々を隠す。

七倉岳山頂からは360度の展望で、立山連峰の峰々をはじめ、船窪岳から南へと続く裏銀座コースが不動沢を挟んで目の前に見えるはず。

明日に期待しよう!!

 

夜は満天の星。

朝が楽しみです。

コメント

烏帽子岳~前小河内岳

2018-10-06 11:06:19 | 

早朝、5時45分、鳥倉林道の駐車場に着き、烏帽子岳山頂に着いたのは10時半頃。

ここから先に続く小河内岳への稜線。

小河内岳までは往復できないかもしれないけれど、

行ける所まで行ってみようと歩き始めた登山道は・・・

塩見岳を左手に大きく見ながら、少しずつ遠ざかる仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳。

歩いている稜線は南側が切れ落ちた、落ちたらホントに危ない細い登山道。

 

一歩一歩注意を払い40分ほど歩いて振り返ってみると、

 

三伏峠と烏帽子岳が後方に見える。

山は

歩いているうちは森の中だったり、岩場だったり、気持ちのいいハイマツ稜線だったりするけれど、

通り過ぎて振り返ってみると山の形が見えて来る。

あぁ、あんな危険な所を歩いていたんだ、とか、

あそこまで行ってほっとしたっけ、とか。。。

 

人生も同じかもしれない。

振り返って形が見える所まで歩き続けないと・・・

いや、むしろ、

木の生い茂る森の中や、一歩間違えたら命を落とすような岩場を慎重に慎重に乗り越えて振り返り、

歩いて来た道は正しかったか確かめてから又歩き・・・。

そのうち人生を俯瞰できる場所に行けるかもしれない。

ひょこっと平らな場所に出て、富士山が大きく見えた。

富士山てすごいなぁと思う。。。

日本中のどこからでもすべての人に探してもらえる。そして、

全ての人が、富士山が見えた!!と感嘆の声を上げる。

 

このガレた岩場を登ると前小河内の三角点に到着するみたいだ。

塩見岳に向かう人たちはあんなにたくさんいたのに、

この稜線ではほとんど人に会わず、怖くなるほど静かです。

向こうから一人大きなザックを背負った外人さんが近づいてきて・・通り過ぎて行く。

 

一人で南アルプスの縦走をしているようで、

先に見える小河内岳の山頂小屋まで行って休むのだと先を急いでいた。

 

ここまで来ると荒川岳が目の前に見えて来る。

 

小河内岳山頂まで行けそうな気がするけど・・・

振り返ると烏帽子岳からずいぶん来てしまったから帰らなくちゃ!!

時間は12時。

山頂がゴールでなくてもいい。

人と同じでなくてもいい。

行ける所まで行って、いろんな方向から景色を見て、自分の歩いた道を振り返ってみて、

今度は気を付けて下ろう。・・・そんな事を考えながら小河内岳山頂に背中を向けて烏帽子岳に戻った。

 

 

 

 

 

 

コメント