第一回春日部市展には、がっかり(2006.11.30)

2006-11-30 16:43:08 | Weblog

春日部市が主催する絵画・彫刻・工芸・書・写真の分野の公募展が開かれました。私自身に出品できる才能はありませんが、美術を鑑賞するのは大好きです。
町の知人にも、アーティストや日曜画家もいます。この計画が発表された春から、楽しみに待っていたのです。

応募要領に“美術展の展示は、所定の審査を通過した入選作品のみ”と規定されていました。 知人、友人たちが応募出展するのかどうか聞くことにも気がひけ、ただ、どうするのかな、と非常に気になっていました。 “庄和町の人が大勢入選、すなわち展示されているといいな”、と思っていました。

会場は、春日部中央公民館。2階、まず彫刻・工芸の部屋に入りました。
すぐに、家人の友人Mさんの手織物が目に入りました。作品名“真如”、工芸の部で読売新聞さいたま支局賞です。家人も応募を知らなかったこともあって、自分のことのように大喜びでした。彫刻、陶芸の力作を観ていきました。

廊下に展示されている書の前で、会場ボランティアの知人にあい、“観覧者も多くて盛況ですね・・・” とか、話しているうちに、“洋画も写真も全員、100%入選です”と聞いてしまった。 “そんなこと話していいの?”“プログラムに載っていますよ”。

プログラム表紙裏の冒頭に書いてありました。
搬入数/入選者数として引用します。

 日本画;9/7
 洋 画;138/138 (応募者全員入選)
 彫 刻;6/6     (応募者全員入選)
 工 芸;76/66
  書 ;31/28
 写 真;56/56   (応募者全員入選) 

知ってしまったら、絵画展示のギャラリーに入っても、気分はシラケムードです。
“第一回春日部市展 入選作品”の名が泣こうというものです。
他の県や市の公募展の実体は知りませんが、初めてだから、ハードルを低くしたとの説明も、“皆さんそれぞれに、努力され・・・”みたいな講評も、白々しくウソッぱちに思えます。
むろん見事な作品もあります。ちゃんと評価しない春日部市の文化レベルを思ってしまいました。

入選したい、入選できるだろうか、この日々の緊張感があってこそ、いい作品が生まれるのだと思うのです。


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