ネパール・カトマンズの本屋情報、昨日ネパールに向かった知人への伝言(2010.11.28)

2010-11-28 16:35:51 | Weblog

*ネパール・ポカラの本屋の奥さんの妹さん、東京にいます(東京のあるネパール・レストランで、2010年11月16日)

 日本が寒くなると、ネパール・ポカラで過ごす知人が、昨日(27日)に発ちました。今、日本からネパールへの直通便はありません。大韓航空(コーリアン・エア)でソウル一泊、乗りかえです。今は飛行機の中でしょうか。

 知人は、ポカラで日本語を教え暮らすのですが、カトマンズの大きな本屋に寄ることをすすめました。でも、詳しく話さなかったのです。それで、このブログで知らせます。

 むろん、ネパールでもインターネットは普及しています。大きな街の若者たちの連絡は、電話でなくメールのようです。知人は、パソコン持参です。ただ、家庭への電気の不安定さに悩まされたようです。

 国内外、どこに旅しても本屋を探す私です。“地球の歩き方”などガイドブックも見ますし、“世界の古本屋”なんて専門書!も見ていきます。ネパールでも、チベットでも、中国西域でも、日本人はたくさん出かけ、ガイドブックもしっかり出版されています。が、本屋情報となると、どうでしょうか。
 そんな辺境の地に、ヒマラヤを見に行くのに、本屋情報を求めるのは、奇人変人のたぐいでしょう。

 8年前、仕事の束縛から解放されて、2002年10月、11月に、初めてネパールにいきました。もう登れる体力はなくしていましたが、ヒマラヤ、とりわけエベレストを見たいと思ったのです。
 最後の3日間ほどを首都カトマンズで過ごしました。1か月もいると、いかに崇高な白き峰々を見ていても、街が恋しくなります。カトマンズの街の独り歩きをしていました。そこで、見つけたちょっといい本屋です。
 カトマンズの繁華街、下町、一番ごちゃごちゃしている所、少々猥雑でもあり、だから楽しい所が、タメル(Thamel)です。そこをブラブラしていて、旅行者向け土産物屋だらけで辟易していた時に、本屋ピルグリムス・ブック・ハウス(Pilgrims Book House)に合ったのです。

*手前のハンドクラフトの看板の向こう側が本屋です。
*ピルグリムス・ブック・ハウスは、カトマンズ・タメル地区にあります。 

 入り口は、狭いのですが、奥は広い大きな本屋さんでした。日本でいえば、丸善の本店です。山国ネパールですが、首都カトマンズです。それ相応の本屋さんはあります。すべてのジャンルで充実しています。ヒンドゥー文化、地勢を見ていました。ただ、みな英語の本でした。むろんネパール文字は読めません。手に取るのが英語の本だけだったからでしょう。
 多くはインドからの本でしょう。Pilgrims Book House自体、インドの出版社のようです。カフェもありますし、民芸品、旅行者向きのコーナーもあります。ほぼ半日いました。

*買った本の中から2冊。左;ヒッピー・ダルマ(Hippie Dharama)1974年にインドで発行(149Rs)。1970年代はじめ、アメリカの若者は、東洋思想に傾倒するものも少なくなく、インドやカトマンズは、ヒッピーの聖地(?)でもありました。30年もたって、カトマンズの街中に、その余韻を探していたのかもしれません。右;禅・ブッディズム(ZEN Buddhizm)初版は1949年にインドで発行(312Rs)。カトマンズで禅の本を買うというのも変な話です。ワタシの禅や老子の思想は、70年代アメリカからの逆輸入です。(*当時1Rs=1.75円)

*左上の外国の新聞売っているのも別の本屋の店先です。一番前に読売新聞(バンコク現地印刷版)

 ついでにもう一軒。 カトマンズから飛行機でルクラヘ、そこから2日歩いて初めてエベレストが見えるナムチェバザールがあります。4000mです。そこに、高山病対策休息を含めて、行きかえり4泊しました。その集落にも古本屋がありました。エベレスト・ブック・ストアです。

*左;エベレスト・ブック・ストアで買った“エベレスト=ハード・ウェイ”の中古本(600Rs)です。右;30年前に、その翻訳本、クリス・ボニントンのエベレスト南西壁(英国隊初登頂の記録)を昭和52年(1977)に買っていたのです。分厚い4800円の本を読みながら、エベレストを思っていたのです。そして、その原本を、文庫版ですが、ここで見つけたことは、感動ものでした。エベレストめざした登山者が、ここに置いていったものでしょうか。

*そして、迷わずエベレスト・ブック・ストアのスタンプを押してもらったのです。右は、ヒッピーダルマに貼ってある、149Rs(当時1Rs=1.75円)の販値のシール。

   【おまけ】

*知人が滞在するのは、ポカラというネパール第2の街です。アンナプルナ山系への登山やトレッキングの玄関口です。そこ、ポカラのレークサイドにある、“ネパール・マンダラ・ブック・ショップ”に立ち寄ったのがきっかけになって、縁が続いているのです。