*芝居中にデジカメはマナー違反です。でもカーテンコールではいいでしょう。
秋の日本晴れが続きます。昨日の日曜(8日)は、久方ぶりに東京へ出かけました。もう20年来の旧庄和町の知人きくえさんが、舞台に立つと聞いて応援にでかけたのです。
七五三で賑わう水天宮の近く日本橋公会堂です。開演11時、開場10時30分、ギリギリに入ったら、ほぼ満席、最後列ビデオカメラの前の席です。
明治座アカデミーというから、明治座演劇学校でしょうか。今日はその卒業公演です。出し物は2つ。徳富蘆花原作の“不如婦(ほととぎす)”の前編第二幕部分と、北條秀司作の“歳月”。明治座ですから、新派大悲劇・・・でもないですが人情演劇です。
“歳月”は、40年の歳月・・・の間に流れていた人生を描きます。
信濃路の温泉場の湯番粂造が、ままならぬ恋に悩む若い客引きの米吉に、“人の心ほど判らぬものはないと、自らの遠い日を語って聞かせる”お話です。
“老いた今、40年前の悔いを聞かせながら、思いをつらぬけと若者にさとす”芝居です。ワタシも同年代、おなじ心境、振りかえれば悔いばかりです・・・・舞台の芸妓・小菊と40年後のおきくさんの芝居に引き込まれます。胸にぐっときます。
知人のきくえさんは、おきくさんの役でした。
きくえさんがプログラムに書いています。
“・・・息子たちが親離れし、自立していく姿をたくましく思いながらも心の中にポッカリ穴が・・。 それを埋めてくれたのがアカデミーでした。何をするのも新鮮で楽しかった。充実した18か月でした。おきく・・・楽しみながら精一杯演じます・・・”と。
*プログラムの、この人たちのメッセージを読むと、若い人も、そうでもない人も、芝居にかける気持ち、希望が伝わってきて心地よさを覚えました。
いい話だなと思います。お芝居のことでなく、しばらく合っていなかった、きくえさんのことです。
【おまけ】
*ずっと一緒だった庄和の人形劇“くれよん”の皆さんときくえさん。
*庄和児童館で関わっていた人たち、今のお仕事でしょうか、杉戸町の人たちも駆けつけていました。もちろん、“がんばれ、お母さん”の、子どもたちも、です。