野田市の興風会館で加賀美幸子さん、ラジオ深夜便のようにうつらうつら(2009.6.28)

2009-06-28 18:55:07 | Weblog

*野田市の興風会館です。

 このところ、週末は<忙しい>のです。昨日の土曜は、朝から晩まで4つの約束があって現役並みでした。おかげで、今日の日曜日は何にもなし、久しぶりの<日曜>だと思っていたら、そのことに気づいた家人が<今日は空いてるねえ>と朝一番。 出かけようと思っていたことを飲み込んで、<ああ>と答えてしまったのです。

 加賀美幸子さんの講演会が隣町・野田市であるというのです。 講演は、野田市の興風会館という<大正時代>風なレトロな会館で2時に開演です。

 興風会館で、いつも思い出すのは、宮沢賢治の<セロ引きのゴーシュ>のゴーシュの音楽会の会場です。とてもいい雰囲気の、野田市の文化の伝統を感じる会場です。
 会場は、さあ何人収容でしょう。せり出した2階席もあります。イスもオールド・スタイル。ステージのバック・左右にエンジ色のビロード(たぶん)の幕がまたいいのです。
 入場料1000円。いっぱいのお客さんで、ふたつ続きの席がなかなか見つかりません。


 いつもと同じ、テレビと同じ、加賀美幸子さんが登壇。いつもの調子でゆっくり話し始められます。だんだんと、ラジオ深夜便の調子になって、心地よいのです。

 6,7年前、家出・町出を目的として、ひとりで<長野>に2年間ほど住んでいたことがあります。テレビなし、新聞なし、社会との接点は<ラジオ>だけ、NHK第一放送だけの生活をしていました。
  深夜放送<ラジオ深夜便>は、午後11時半から0時半。ラジオを聞くでもなく、ベッドにひっくり返っていると、いつの間にか、眠っています。夜中に気がついて、ひとりでしゃべっているラジオを消します。電灯を消します。

 今日の講演も同じです。眼をあけている必要はありません。会場にざわつきもありません、とても静かです。

 お話の内容が書けないのは、聞いていなかったからではありません。
 言葉を声に出して、相手につたえることの大事さです。こころを動かす言葉です。 加賀美幸子さんが、やってこられた<古典文学の朗読>から、源氏物語、枕草子を読んで、声をだして読むことの大切さを話されました。

 ゆっくり、余裕を持って暮らしていきたい、諭されました。

 【おまけ】

*私の住む旧庄和町は、今、春日部市ですが、野田文化圏です。ときどきある<野田文化講演会>のチラシが新聞折込で配られます。

* 講演のはじめの方に、ご自分を紹介されました。出演されていたNHKのテレビ番組<てれびふぁそらしど>のことにふれられ、母子役の想定で番組(構成;永六舗さん)が作られていたそうで、<こども>の頼近美津子さんを失くした気持ちを話されました。風のように<さって?生きて?>いかれたと。その番組は、私もよく見ていました。

* 頼近美津子さんが亡くなられたのは、5月だったでしょうか、6月でしょうか。新聞の死亡記事には、<柏市の病院>で亡くなったとありました。すぐに、私がいた病院と<同じ病院>だと感じたのです、間違いないでしょう。

* 野田市は<キッコーマン醤油>城下町です。野田市には、古くからの<野田文化>があるのです。近隣の新興の町に住んでいると圧倒的な豊かさを感じます。このブログを始めた<第1ページ>が野田市のことでした。<ここです>