キッコーマンのジャズバンドと一緒に(2006.8.6)

2006-08-10 14:08:13 | Weblog

昨夜(8月5日)は、野田の夏まつり・七夕おどりの会場にいました。

15年ちょっとの間、ローカルなビッグバンド・スウィング・ベアーズにいます。昨夜45分ほど演奏してきました。いつもお世話になっている”キッコーマン・ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ“の応援です。

はなやかな七夕飾りが、夜の風にゆれ、今年もまた、古い町、野田の伝統を感じるにぎわいがありました。

私が、吉祥寺からしょうわ町に越してきたのは、1973年、つまり33年前。だから、1980年ごろのことでしょう。となり町の野田市のキッコーマン醤油では、秋にお醤油まつりが開かれていて、何度か楽しみでかけていました。お醤油つくりの見学コースで、お醤油たぶん卓上瓶をもらったり、子どもたち向きのイベントを楽しんだり。そして、キッコーマンの人たちによるビッグバンドの演奏がありました。ステージ前列には何人かの女性のプレーヤーもいました。ビッグバンド全盛時代の余韻の残る時代で、憧憬の思いで聞いていたと思うのです。昨夕、本番前に、40年間キッコーマン・バンドを支えてきた人たちと、その話をしたのですが、“なにせ昔のことだからなあ”と。

その人たちと同じステージ、野田・キッコーマン本社前特設ステージでの演奏だったのです。

 野田のキッコーマン・お醤油まつりには、もうひとつ思い出があります。

イベントのひとつに、従業員向き図書室の廃棄処分のコーナーもありました。そこから一冊持ち帰っているのです。

ジャック・ケルアックの路上(On The Road);福田実訳、河出書房新社、です。キッコーマン文庫蔵書印が朱肉で押してあります。昭和34年10月20日発行(初版)で、キッコーマン文庫の購入は、発売すぐの34年12月12日。34年は、1959年のこと。米国でOn The Roadが発行されたのは、1955年です。

この路上(On The Road)は、私の60-70年代の精神のベースになった一冊といえます。ジャック・ケルアック、ゲーリー・スナイダーら、サンフランシスコのノースビーチに集まるビートニックは、ジャズのビート、スピード、スリル・・・・・。それに、禅など東洋思想が背景にあります。ソイソース(お醤油)も登場します。

現在の米国では、キッコーマンは醤油の代名詞であるのですが、同社が、米国市場への醤油販売を強化するため工場進出を決めたのは、1972年。1973年6月に本格操業を始めたのだそうです。

 お醤油まつりから、持ち帰っていた、キッコーマン文庫の“路上”の、除却証明のスタンプは、59年10月30日(1984年)になっています。