左腕あたりの痛みも消えないまま、気分もやや不調のまま、随分前から家人との約束があって、上野に<阿修羅展>行きました。
朝日新聞も主催者のひとつです。大きな特集記事が何度も紙面に載りました。 TSUTAYAに並ぶ雑誌の表紙にも<阿修羅>がずらりと並んでいました。むろんNHKも大きな番組を放映していました。メデイアが一斉にあおると、社会現象になってしまいます。
平日ですが会期終了が近いから混雑を予想して、9時半開館前をめざし、9時10分に着きました。並んでいます。ずら~と並んでいましたが、9時40分頃には会場に入れました。
先日の朝日新聞によると、大江健三郎さんは、特別待遇でなく、並んで皆さんと同じように<阿修羅>をご覧になったようです。押されながら、人と人の間からみた、そうして、次の足の置き場を探していた(・・・と、こんな風にかかれていた、ように思います)。
若い男性係員がスピーカーで叫びます。<止まらないで下さい。時計方向に進んで下さい。止まらないで下さい>。
<阿修羅>と対面した感じたさまざまな思いがあります。手を合わせている人の思いも、静かなそれぞれの対面を、ぶち壊すように叫びます。今日の混み具合なら、自然にまかせた方がよかったでしょうに。
美少年でした。なんとも言い表すことができない表情でした。あまりにリアルな少年の像でした。
私の知人にも、古くからの<阿修羅>様のファンがいます。
私は、どちらかというと悟りを語りかける仏(ほとけ)に魅かれます。
御仏(みほとけ)は、私より年長でなければなりません。
<阿修羅>らの天平仏は、インド・ガンダーラ伝来のお姿でしょうか。隣の部屋に展示されていた<鎌倉仏>は、力強さと大きさで圧倒します、インド・中国から脱した日本の仏様でした。
*阿修羅って何?といわれそうなので、チラシの写真を載せます。
この展示は、東京のあと、福岡に巡演されるとのことです。そうして、奈良・興福寺に戻り、10月17日から、阿修羅展・帰山記念の<国宝特別公開>展が開かれるそうです。
<お堂でみてこその阿修羅様>でしょうね。