「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

アダルトチルドレンからのアドバイス (8)

2012年05月13日 20時05分41秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
・ エディスの話

 ぜひお子さんに、 ボーダーの親を持つ子供の問題に 詳しいセラピストの

 治療を受けさせてあげてください。

 私が受けた最大の傷は、 誰にも見えない内側にあります。

 それは、 生まれてから最初の1年以内、 愛着過程で始まっているのです。

 ボーダーの親を持つ アダルトチルドレンたちは、

 何かが正しくないということは 分かっていました。

 でも 一体それが何なのか、 全く分からなかったのです。

 彼らは皆、 恐れ, 義務感, 罪悪感という  「霧」 に覆われ、

 すっかり混乱しています。

 彼らは 感情を麻痺させられてしまっています。

 私も 自分が最後に感じた 感情を見つけ出し、

 それが何なのかはっきりするまで、 3年もの間、 仲間の支えが必要でした。

 それは  「羞恥心」 と呼ばれるものでした。

 ボーダーの母の羞恥心, 非難に関連したもので、

 母はそれを 私に投影していたのです。

 ボーダーの人の子供たちは、

 普通とは 一体どのようなものなのかを 分かっていません。

 そのため ボーダーの親の 口汚い言葉を鵜呑みにするか、 拒否するか、

 どちらかのようです。

 人を虐待する権利など 誰にもない、

 今ようやく、 私たちはそのことを知ったのです。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕