「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

アダルトチルドレンからのアドバイス (3)

2012年05月08日 20時15分26秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
・ ドナの話

 両親は 私が11歳のとき離婚しました。

 それから、

 「ナダ (BPDの母の名前) のテープ」 が 聞こえるようになったのです。

 「ナダのテープ」 には、 母が私に言った 酷いことが全て収められていて、

 私の心の中で 何度も何度も繰り返し 鳴り響くんです。

 私が大人になっても、 どうにも克服しがたいものでした。

 母は今でも 私の生活, 家族, あらゆることについて 指摘せずにはいられません。

 母とは 電話で話す程度です。

 今は絶対に、 ふたりっきりにならないようにしています。

・ パットの話

 母には3人の夫がいました。

 最初の人 (私の実の父親) は アルコール依存症でした。

 父は 私が虐待されているのを目撃しても、 ただ去っていくだけでした。

 2番目の父は、 いくらか母と私の クッションになってくれました。

 母は少なくとも、彼が出かけるまでは、 私を虐待しないようにしました。

 ある晩、 彼が 予定より早く帰宅して、 母が私をぶっているのを 目にしたんです。

 彼は怒りをあらわにし、 母を殴ったのです。

 母の行動は エスカレートしていきました。

 3番目の父親は、 手を出したり 何か言ったりはしなかったのですが、

 積極的に虐待に加わっていました。

 つまり、 母が私に何をしようが、 知らぬ存ぜぬだったのです。

 ぜひ、 ボーダーの親から お子さんを引き離してください。

 どうか、 お子さんが自分から話せるように 励ましてあげてください。

 どんな小さいことでも、 お子さんが何かをやり遂げたら 誉めてあげてください。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする