「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

アダルトチルドレンからのアドバイス (7)

2012年05月12日 19時59分12秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
・ ロンダの話

 両親は離婚するつもりでした。

 ボーダーの母は私に、 お前は誰と住むつもりなのか 決めなさいって言ったんです。

 私は分かっていたんです、 母と暮らしたくないということは。

 でも 分かっていたんです、 父と暮らしたいと 言ってはいけないんだということも。

 そんなことを言ったら、 母はボロボロになってしまうと。

 私は  「親の役割を背負わされた子供」 でした。

 もし 母と一緒に暮らさなかったら、 罪悪感に駆られていたでしょう。

 でも 一緒に暮らしたら、 生き延びられないだろうということも 分かっていました。

 私は、 まだ子供だから決められません、

 お父さんとお母さんが決めてください と伝えました。

 両親は別れませんでした。

 私は、 母が父と 一緒に暮らせるようにすることで、

 母の不幸な人生の 責任をとったのです。

 私が言いたいのは、 子供というのは、

 ボーダーの親の望み通りに 考えるようになってしまうということです。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 
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