「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

研究から何が言えるでしょうか (2)

2012年05月01日 10時09分15秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
(前の記事からの続き)

・ カルト的な子育て

 ボーダーの人の中には、

 世界を  「善と悪」 に二分するような組織に 引き寄せられる人が大勢います。

 このような組織は、 彼らの分裂した世界観を強化し、

 仲間を与え、 虚しさをを紛らわせてくれます。

 儀式と信仰への 絶対的な忠誠によって、 彼らは子供の支配権を握ります。

 子供は、  “よそ者” や 自分の教え以外のものには 不信感を抱きがちです。

 または とても騙されやすいかもしれません。

 家族全体が 子供たちを、

 “よそ者” の考え方をしたと言って 罰することもしばしばです。

・ 剥奪的な子育て

 支配的な愛情は 剥奪的な子育ての 証だと言います。

 そのような親は、 わが子が 自分の望み通りである限り、 彼らを感情的に支えます。

 しかし失望させられると、 途端に愛情を撤回します。

 即刻、 そして 完全にです。

 愛情を注いだり、 撤回することで わが子をコントロールしようとします。

 子供は、 心の底で、 自分は愛されていない, 愛されるに値しないと感じています。

 友人や恋人ができても、 誰かに愛されると 信じきることができません。

 拒絶されると感じると、 敏感に反応します。

 社会的技能の発達が遅く、 うつ状態や自己不審が認められます

(次の記事に続く)

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕