「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

忙しくなった母親

2009年11月22日 19時55分27秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 女性の社会進出や 離婚の増加と共に、 働く女性が多くなり、

 幼い子供と ゆっくり時間を過ごせない 状況が増えてきました。

 母親が仕事のために、 保育士が育児を代行し、 母親との 絆の形成にも響きます。

 それは 子供の安心感を脅かし、 情動的な弱さを 生む要因となります。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子自身は、 家業に忙しい母親から ほったらかしにされたと 言っていました。

 ところが 母親の話では、 心子の足の障害が 治ってからは、

 過保護と言えるかもしれないくらい、 何かと構ったといいます。

 でも 生まれてから 一番最初の1年間に、 独りで 寝かされたままだった環境は、

 愛情を感じられない心を 作ってしまったかもしれません。

 それは その後になってからは、 決して 取り返すことができないものでしょう。

 愛情を感じられたか 感じられなかったかは、 結局その子供の 心の中の問題です。

 主観的に 愛情を得られなかったと 信じている子は、

 悲運な育ち方を してしまうでしょう。

 加えて、 昨今の不況による ワーキングプアー。

 シングルマザーは 生活のために、 長時間 働かなければなりません。

 生活の不安定さは、 心の不安定さにも 影響するかもしれません。

 国の政治までもが、 BPDが増える 片棒を担いでいるのでしょうか。
 
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