「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ベースにある性格によって 出方が変わる

2009年11月26日 21時16分23秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 境界性パーソナリティ障害と 一口に言っても、

 ベースにある 性格や背景によって、 その症状の現れ方は 様々です。

 対応の仕方も異なります。

 ベースにある性格によって 幾つかのタイプに分け、

 それぞれの特徴や背景などを 述べていきます。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 境界性パーソナリティ障害は、 人によって 様々なタイプ, 症状があります。

 それは 元々の性質による違いも 基本にあると考えれば、

 実に自然で 納得がいきます。

 BPDを発症しやすい 生まれつきの気質があるとしても、

 後天的な要因も 少なくないわけですから、

 異なる資質を持った人が 環境のために発症すれば、

 色々なタイプの症状が 現れるでしょう。

 今日から、

 何種類かの素地の人が BPDを発症する場合の 特徴を書いていきますが、

 それを検討することで、 心子が元々 どんな性向を持っていたか、

 類推できるかもしれません。

 心子は 子供のときの話も よくしましたが、 それは彼女の 主観的事実だったり、

 意識的・無意識的な フィクションだった部分もあるでしょう。

 客観的には どんな子供だったか、 推測するのも 興味深いかもしれません。