部屋の中を掃除していたら、なにやら懐かしい写真が出てきた。
今からちょうど10年前に新宿の紀伊國屋書店本店で行われたミステリー作家、島田荘司さんのサイン会の時の記念写真だ。
実はこの写真、現在の僕の奥さんが撮影したもの。まだこの時は面識がなかった。つまりこの時の島田荘司さんのサイン会がきっかけとなって出会い、やがて結婚することになった。人の縁っていうのは、面白いですね(苦笑)
だから僕らにとって島田荘司先生というのは単なるミステリー作家ではなく、仲人に近い人物だと勝手に考えている。当時はこの島田荘司先生、どうやらサイン会といったファンとの交流が苦手だったらしく、僕の記憶が確かであれば、プロ作家としてデビューして以来、初めて行われた島田荘司サイン会だったと思う。日付をみると「1999年7月1日」となっているので、この日はもちろん平日昼間。というわけでサイン会が行われたのも勤務時間内だったわけだが、外回りの仕事だったことをいいことに途中で抜け出して、このサイン会に出かけて行列に並んだことを覚えている(苦笑)。
あの時、仕事をさぼってサイン会に行っていなければ、もしかしたらいまだに独身だった可能性は否定できない。結果論ですが、そう考えると「人の縁」っていうのは、本当に不思議ですよ。