ミステリー古書蒐集マニアであるギャグ漫画家、喜国雅彦さんが書いたWEB版スポーツ・エッセイ(?)「人生で一番うまいバナナを食べてみないか」を一冊にまとめたものです。本体価格740円+税。
キクニさんが書いた新書版というだけでも少々驚きですが、それが「50歳のフルマラソン」挑戦がテーマというのだから、本書を初めて目にした時は「え?同姓同名の作品だろ」と思ったぐらいで、実際にキクニさんが描く挿絵を見てみるまでは、正直信じられませんでした(苦笑)。
前書きにもあるとおり、本書は「マラソンを速く走るための指南書」ではなく「愉しんで走るための指南書」とある。マラソン技術云々よりも、たとえば「どんなマラソン・シューズを履いて走ればよいか(まず形から入る)」とか、「走りながら聴くiPodの曲は何がいいか」など、マラソン専門書にはなかなか書かれていない(どうでもいいけど、案外気になる)ネタが満載です。あまりにも馬鹿馬鹿しい話が多いので、万が一、東京マラソンに出て走ってみたいという人が本書を読んだとしたら、怒ってしまうかもしれませんのでご注意を(爆)!
僕自身、本書はマラソンの本というより、キクニさんの最新面白エッセイが読める!という理由だけで購入しましたので、やはりキクニさんのファン以外は手を出さない方が無難かもしれませんね(苦笑)。
本文中に注釈が多いので、ちょっと読みづらい気もしますが、あっという間に読み終えられますので、すぐに読了したい方にはオススメです。オマケに結構、笑えますよ(苦笑)。