廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★嵐山光三郎著 「古本買い十八番勝負」 集英社新書

2006年05月24日 | BOOK
 
昨年6月に発売された集英社新書の一冊ですが、発売された当初から気になってはいたものの、なかなか買うまでには至らず、つい最近になってようやく購入したのが本書です。ご存知、散歩の達人・嵐山光三郎さんが仲間たちとの古本屋巡りの一部始終をまとめた武者修行の書『古本買い十八番勝負』です。本体価格700円+税。

なかなか手が出なかったというのには特別な理由があった訳ではありませんが、いつかはきっと読むことになるだろうと敢えて買わないでいたような気がしております。昔から嵐山光三郎さんの著書は大好きで、名著『素人包丁記』全4冊や『東京旅行記』といったグルメ本、旅エッセイ本などには定評がある作家であります。近年は松尾芭蕉関連の著書を何冊か出しているようですが、これらもそのうち購入して読むことになるような気がなんとなくしております(笑)。

タイトルにもある『古本買い』とは、なんとも魅惑的なキーワードでありますよね。ここでいう古本屋というのは、ブックオフのようなリサイクル書店のことではなく、所謂、街中にある昔からの古本屋を示しております。銀座からはじまり、青山、渋谷、西神田、水道橋、神保町、駿河台下、上野、浅草と続き、この後はJR中央線沿線へと場所を移動して行きます。自分でも何度か行ったことのある店や聞き覚えのある書店名が次から次へと出てきますので、一度でも古本屋通いの魔力に魅せられたことのある方でしたら、必読の書であること間違いなしです。面白いですよ。古書店巡りを終えた後にお互いの戦利品を毎回品定めする件など、古本マニアにしか理解できない部分かもしれませんが、そこがまた古本買いの魅力のひとつなんでしょうね。興味をもたれた方は是非ご一読を!!