廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★里中李生著 「競馬で勝つ一番の方法」 王様文庫

2006年05月22日 | BOOK
 
最近読んだ文庫本の中で、これは面白いと思ったのが本書『里中李生の競馬で勝つ一番の方法』(王様文庫)です。サブタイトルには「単複で黒字を計上し、大きな勝負をかける!」と書かれている様に、本書では馬券買いの基本は「単勝と複勝馬券」で、この買い方こそ「唯一馬券で儲けることが出来る方法」であると説いております。

この手の競馬ノウハウ本は、これまでにも数え切れないほど読んできましたが、本書は少し読み始めてみて、他の競馬ノウハウ本なんとなく違う匂いがして来ました。まず、馬券の買い方で「初心者は単勝と複勝しか買うな!」なんて書かれ方をしている本は皆無でしたし、「買っていい騎手」の選び方の章なんて目ウロコな記事で思わずウンウンと頷きながら読んでしまいましたし。騎手名を実名表記で書いている点も非常に判りやすくてよかったんですけど、もしかしたらこの著者、JRAをかなり敵に廻しているかもしれませんね(苦笑)。そーいえば、本書の終章でも「なぜ、私の本はJRAのショップで売られないか?」という項目があり、思わず苦笑してしまいましたが。

馬券買いの基本は「単勝+複勝」で、保険で「ワイド馬券のボックス買い」こそが王道である、という指南に共感を覚えた方は是非読んでみて下さい。但し、この三笠書房から出ている王様文庫ですが、なかなか書店に置かれていないことが多いので、まず文庫棚を探し出すのが一苦労かもしれませんが(笑)。それだけの価値ある一冊だと思います。読了後、この著者の他の競馬本も読んでみたくなること請け合いですよ。