廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★PAT TRAVERS AND CARMINE APPICE 「Bazooka」

2006年05月18日 | CACTUS
 
現在、超絶ギタリストのパット・トラヴァースと組んで活躍しているカーマイン・アピスの最新アルバム『Bazooka』を購入した。HMV輸入盤価格で税込2008円でした。

このアルバムの聴きどころはロック達人である2聖人の競演以外に、選曲の妙がありました。カクタス時代から演奏している1曲目の「EVIL」を聴いた瞬間、身体中に電気が走り、3曲目「SUPERSTITIOUS」5曲目「Livin' Alone」とベック・ボガート&アピス時代の代表曲を聴いた暁には、もはや全身がBBA化しておりました(笑)。そうかあ、カーマイン・アピス自らのセルフカヴァーを聴いてこんなにも興奮したのは久し振りのことでありました。日本人ギタリストのChar師匠と組んだ『CBA』やリック・デリンジャーと組んだ『DBA』の時でもこんなに聴き入ったことはなかったですね。それだけにこのパット・トラヴァースとの演奏は密度が濃いといいますか、演奏技術のレベルが極めて高いということが云えます。カーマイン・アピスもかなり本気のようで手抜き一切なしの全力で演奏している感じがビシビシ伝わってきますからね、単なる温故知新アルバムではありません。

極めつけは10曲目に収録されているクリームのカヴァー「Politician」でしょうか。クリームの曲の中でも、僕はとくにこの曲が好きなのであります(※但し「クロスロード」が一番好き!苦笑)が、今回のカヴァーバージョンもなかなか完成度が高く、オリジナルに負けずとも劣らないアレンジに仕上がっていると思います。これは必聴曲ですね。

ゲストには、スティーヴ・ルカサーや前出のリック・デリンジャーもギタリストとして参加しておりますので、聴きどころ満載のアルバムであります。これは機会があれば一度は生演奏で聴いてみたいプロジェクトですね。カーマイン・アピスもやる時はやるのであります(苦笑)!!
オススメの一枚です。是非お試しあれ。


◎PAT TRAVERS AND CARMINE APPICE 『Bazooka』
01. EVIL
02. Disappear
03. SUPERSTITIOUS
04. Crash & Burn
05. Livin' Alone
06. Misfortunate One
07. Last Child
08. SNORTIN' WHISKEY
09. Boom, Boom (Out Go The Lights)
10. Politician
11. Babylon Baby
12. BAZOOKA