風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

ライバル誕生

2008-07-01 01:41:45 | 徒然
 今日も一日お疲れさまです、ほんです。

最近「羞恥心」の3人組から目が離せないほんです。
あのメンバーのキャラクターのバランスは絶妙だと思います。
それぞれ個性が光っていて、調和が取れているというか、見ていて安心する。

さて、今日は今年入って…ううん、この1年間で一番嬉しい出来事がありました。
それは…

一緒に働いていた派遣の事務員さんから
「明日から正社員で働くことになりました」と言われたこと!


すんごーーーくびっくりした。
と、同時に、めちゃめちゃ嬉しかった。
もう、泣きそうだった。

まじめに、彼女は前にも書いたけど、関西で、いや全国ナンバー1の大学を出て、
事務職は全く未経験というところからスタートして、
正直うちの会社に、しかも私が指導する立場で定着してくれるとは思ってなかった。
長くいてくれても、まさか社員になると思わなかった。
だから、本当に、よかったーーーーー!

正直、4月25日に突然彼女が事務員としてやってきて、
仕事を分担できて、楽になると思って喜んだ反面…
事務職は全く未経験、宅急便の伝票も書いたことがない、でも高学歴…
そういう私は連日の残業でフラフラ、
仕事を人に教える気力も体力ももうないかもと思った。
だって私こそまだこれから色々覚えて、身につけていこうってところなのに、
どうすりゃいいんだーと思った。

実際、他の部署では忙しくても人を増やさないのは忙しい中、教えるより
多少帰る時間が遅くなっても自分たちでやった方がはやいから。
という理由でアルバイトを雇ったりしないのだそうで。。。

確かに、教えるっていうのはとても準備がいることで、根気のいることだった。
彼女が仕事に求めているものは何か、どんな生活スタイルを望んでいるのか、
そういうことを考えてあげたいし、それを踏まえて仕事のボリュームを調節しつつ、
誰にでもできるような簡単な仕事からなるべく多く、途切れないようにまわして、
任せたことは責任を持ってやってもらう、という加減にとても気を配った。
彼女がやったことは、私がチェックして、
彼女のミスは自分のミスとして報告した。
…ほとんどなかったけどね。

一つの書類の処理の仕方について、
「この宛先に郵送」「○○にファイル」と付箋に指示をかいて、彼女のお仕事トレイに入れた。
その書類の処理に完全になれるまで、手順を間違えないように、迷わないように、
何度も繰り返し付箋に同じ指示を書いた。
新しい仕事を引き継ぐ時には、まずその仕事の全体の流れを説明し、
なぜその業務が必要なのか理由をカンタンに説明し、
その全体の流れのどの部分をやるのか、を指示した。



 今では、4月まで私が必死になってやっていた発注稟議書の処理、
協力業者への注文書・注文請書の発行、新規取引業者の登録などの実務を
彼女が全て一人で行っている。
実は所属は同じ部署だけど、担当事務は新しく発足した購買の部門で、
電話や来客応対も彼女一人でやっている。

でも、今でもよく「ほんださん」と聞きに来る。
私は直接彼女の質問に答えられなくても、それは誰に聞けばよいか、
どこの部署が担当か、どの書類を見ればわかるか、そういうことを伝えたり、
カンタンにできることなら一緒に問題を解決をしたりする。

 私は彼女に、他の部署のことでも、うちには関係ないと知らん振りするのではなく、
気付いたらやる。
そういうことが大事なんだと話した。
同じ会社の一員なんだから。
そして、書類などは誰にでも判る様に、わかりやすく、
またすぐにとりだせるように整理整頓することが大事なのだと伝えた。

 先週の金曜日、神棚の榊をさげておけに入れるのは建築部門の仕事だった。
21時頃帰ろうとして神棚を見たら、榊がなかった。
すでに彼女が片付けてくれていたのだ。
5月はまだ彼女は建築部門で私の下について仕事をしていたので、
「朝来てホワイトボードの日付を更新して、榊の水をとりかえる、
机を拭く、ゴミをすてる、そうやって自分のリズム作って、習慣にしてしまうと
楽なんだ」と話したことを実践していた彼女は、
建築部門担当じゃなくなって榊の管理をしなくなっても、
臨機応変に、榊を片付けたり、ホワイトボードの日付を他部署のも変えたり、している。
彼女が手があいたときは
「今手が空いてるので何かやることありますか」と声をかけてくれる。

それって、できそうでできないことなんだ。

よかった、私なりに、あくまでも私なりにだけど一生懸命教えてよかった。
一つだけ、絶対に守ってきたことがあって、
それはどんな時も新人の彼女の話を聴くこと。
って当たり前だと思うんだけど、適当にあしらったりせず、突き放したりせず、
その時は時間がなくて応えられなくても、後でちゃんと問題は解決したか聞く。
間違えても、忘れても、聞かれれば何度でも教えた。
さすがに私と同い年だから常識はずれな聞き方はしないし、
覚えようと努力してくれる。
そういう素直な人だから伝わったんだと思う。

今度一緒に建設業経理事務士の試験を受ける予定です。
彼女がその資格に興味を持ったのも、私が話したからではなくて、
社内の事務の女性でこの資格を取ったと朝礼で発表があったのを聞いて、
興味をもったんだそうで。
見積書や注文書の処理方法だけじゃなくて、中身に興味を持ってくれて嬉しい。
現場も見に行きたいといっているし、彼女の成長がとても楽しみだ。
そして、良きライバルができて…
私も成長したい。

 うかうかしてたらあっという間に置いていかれちゃうもんね。
4月末に入って、2ヶ月でスピード入社!
5・6月、私は1~4月の身体的な疲れが出て、精神的にも参ってしまい、
業務の移管やらなにやらまた変化が多く、
自分の業務について整理したり、新しい業務を覚えたりする頭の余裕がなかった。
日々の仕事をこなすだけで、理解して周辺知識を増やしたり、
仕事の精度をあげることができなかった。


けど、これからは彼女のおかげでできる。

いいライバルがいるって幸せなことだ。