風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

芝園橋交差点にて~目に映るものには意味がある~

2007-11-11 16:01:07 | 徒然
先週の金曜日、8日のお昼は会社の近くのドトールでランチをとることにした。
芝園橋交差点にて信号待ちをしていたら、なにやら音楽が流れてきたではありませんか…

黄色い背広を着たマッキーの写真がどーんと描かれたマイクロバスが、
ガンガン音楽流しながら、都会の真ん中を走っているではありませんか。

『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』
なんちゅうタイトルよ。
マッキーに敬意を表して、
私の記事のタイトルも長めにしてみました、って違うか。

なんていう、マッキーらしい、タイトルよ。
仕事が思うようにいかなくて、もやもやしていた時に、
がんばってるマッキーのピュアな音楽が聴こえてきて
あたしゃウルっときてしまったよ。

今日は、iPODの中身を更新していて、ふとマッキーのNEWアルバムのことを
思い出し、ダウンロードしてプレイリストに加えました。

さっきまで、ジェシカアルバ主演の『HONEY』を観ていた。
レンタルするの2回目なんだけど、とてもよかった。
私は音楽が好き、ダンスも好き(ってできるわけじゃないけど)。
そうやって好きなものに触れてると忘れていたことを思い出す。
でもまだ実は、聴くのが好き、観るのが好きって受身なんだけどね。
もしかしたら実際に自分も歌ったり踊ったりすると意外とイケるのかもしれない。
多分楽しいはず。そこが私の一歩で「これから」なんだよね。

 なんだか、27歳、28歳って限界を作っているのは自分なんだなって
思いました。
まだまだ27じゃんって思う。
気持ちはやんちゃが許される25-26歳ていうのが一番しっくりくるけど、
27歳になってみないと分からないことがある。

 マッキーも今だからできる書ける音楽をアルバムにしたんだ。
私も今だからできることを一生懸命やればいい。
失敗したって、まだまだいける。

『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた』
ほんとだよ。
がんばっていきまっしょい。


こども

2007-11-11 12:20:03 | 徒然
 子供は覚えるのが早い。

なんでだろう、と考えてしまっているほんです。

それはまぁ、例の会社の女の子と出会って、
彼女は全く仕事の中身を覚えようとはせず、でもやりかたはキチンと覚える子で
実はそのスーパー事務員さんの作ったマニュアルにかなり忠実にやっているため、
仕事の処理スピードは速いのです。


また、そのスーパー事務員さんが、なんでこうなるのかを言うところはキッチリ
教えてあげているらしく、その子が言うことはとても理屈が通っている。

って、詳しく具体的に書けないんだけどさ…。
そこが私の弱いとこだよね、読んでるほうは何を言ってるのかわからない。

…そうなのだ、
こどもも大人も、わかるように表現することが大事なんだよね。
だから「これじゃわからない」と思ったら、どんなに中身が素晴らしいものでも、
相手に伝わらない。
だから、シンプルに分かりやすく、
「めんどくさ」と思ったら、その声をそのまま受け止めることで、
新しい表現ができる。


 楽器の演奏も、大人よりこどもの方が習熟が早いのは、
「素敵だな、こんな風になりたいな」という思いがとても純粋で、
「あんな風に弾くためには、こうすれば上達するんだよ」というのを
理屈ではなくて、こどもが興味をもつような形で表現してあげれば、
言われなくても、すいすい覚えていくんだと思う。

んで、それはきっと大人になっても同じことで、
「やっぱよくわかんない」と思ったり、
「この人の話なげ」と思ったら、
どんなに素晴らしいことを言っていても
もう中に入ってこない。

だから表現は周囲や自分の感覚や反応を受け止めたものをベースにして、
どうしたら分かるかを単純に自分で答えを出してみて、
じゃあどうすればその表現ができるか、その為には何が必要かを頭で考え計画して
実際に行動に移すことで実現する。

 
 例えば、「悲しい時に泣く」事。
悲しいことがあれば、泣きたい気持ちになる。
でも我慢してたら、周囲には伝わらないし自分もつらい。
そこで「泣く」という表現をすれば、

「何かあったのかな」と周囲も自分もわかる。
理由はわからなくても、結果、泣いてるわけだから、
「今、悲しいんだな」と。

「ああ、何か涙が流れるようなことがあったんだな」
「悲しいことがあったのかな」

「どうしたの?」

そうやって、周りに伝わるんだ。
そうやって一人の世界から周りの人と繋がることができる。

そこで、気付いてもらえなかったらとか、
そういうことを考えると、
泣くのがムダなことだと思ってしまうけど、
でも、
それは自分の為に、「ああ、今私は悲しいんだな」と
自分で自分を知るためにも必要なことなんだ。

それはその後「どうするか」は自分だから。


 こどもはそんな理屈はわからずに生きているけど、
安心してワガママに泣いたり笑ったり怒ったりしながら密度の濃い時間を
ものすごいスピードで日々成長していくけど、

それは大人がそんなこどもを受け止め、「いいよ」と守ってあげているからで、
でも守られる必要があるから守られている。

もし、こどもがそこで自分のありのまんまの感情を殺さなければならない
環境があったとしたら、それは周囲から見て、一見何の問題のないように見えても、
実はその子の中には孤独を抱えているんだ。

自分が、そうだったからよく分かる。
自分の性格や思いを私はつい否定してしまうクセがあるけど、
それはきっと小さい頃からしみついたクセなのだと思う。
だからその「わかってほしい」エネルギーの噴出する先が、
絵だったり、文章だったり、音楽だったりするのかなと思う。
まぁどれも習熟度は中途半端だけどさ(笑)。
だからこれからキチンと説明する言葉や手段を覚えていきたい。
誰もがわかるような共通する言葉やものがあるってことを
認識した上だからこそ、覚えようって思える。


 「なんでそんな風に思ってしまうの?」
じゃなくて、私はそういう寂しさを抱えた人間なんだと思う。
でも、だからこそそれを乗り越えたいと思う。
だってずっと寂しいままじゃいやだもん。
だからどうやったら自分を表現できるかを探して
デザインや建築や設計や…
ジブリやバイオリンやピアノや歌や映画の世界にその方法を求めたんだ。

 一つ、続いていることとしてこのブログがある。
このブログをやっているおかげで、タイピングが速くなった。
それは仕事にはとても役に立っている。
ただそれだけのことなんだよね。
考えてできるようになったことじゃない。
それが現実の社会で役に立っていることは、とてもラッキーなことなだけ。

 建築や設計、デザインに興味があるのは多分、今就いている仕事には
とてもアドバンテージがあると思う。
だって、単なる事務作業とは思わないんだもん。
ただ、その興味が直接お金に繋がるとは思ってないし、
興味があることが邪魔になることもある。

でも、よい品質を求めていることが私の根本にあるから、
仕事にかけるその思いは多分誰にも負けないと思う。
それってすごいことじゃんって思う。
まだ形には全然できてないけどさーーーー(泣)
それがもどかしい。

 いい仕事をする根本が私の興味関心事が元になっているなら、
やっぱ、仕事だけじゃなくて、私自身が成長しなければならない。
だから「自分を磨く」ことが意味のあることなんだ。
料理でも、歌でも、お茶でも、お華でも、日本画でもデッサンでも、
歴史や社会のシステムを覚えること、
ファッションセンスを磨くこと、芸術に触れること、
好きな本を読むこと、文章の書き方を学ぶこと
世界を知ること…
そして色々な習慣を身につけてしまうこと。

それが自分にとって必要なこと。

 私が自分でよく思うのは、こうやって、頭では
理屈は大体最初にわかってるんだなぁということ。
そんな風に分析できることは一つ、優れていることなんじゃないかと
自分でいうのはタダだから、思います。
だけど、全て見えてしまっている、見えているように思うために、
臆病になり、二の足を踏み、その場にとどまってしまう。

実際にやってみたらまた、全然違う世界が開けるかもしれないのにね。

失敗が怖いんだな。
傷つくのが怖い。
それは傷ついたときに、受け止めてくれる人がいるかどうか不安っていう…
やっぱそこにいきつくんだ。

自分と周りを信じよう。
それがまず一歩踏み出す勇気だ。
私が成長するために必要な一歩。
たとえ傷ついても、孤独を感じても、決してひとりじゃないこともまた、
事実だということを、学んだから。

大丈夫だ、思いの強さがあれば、必ず自分の道は開ける。

現場に戻る

2007-11-11 03:19:51 | 徒然
 立て続けに書きますが、

今日は家の車を借りてCDレンタルショップにいくついでに
夜のドライブをしてきた。

そして、上尾の現場に行ってみた。
行くたびに思うことが違うのだけど、

今日はほんとに、「ああ、楽しかったなぁ」と思った。
輝いていた日々は、しっかりと建物や風景として残っている。
だから沢山の思い出が甦るんだよ。

だって、大きく照らされた看板は私がテナントと直接やりとりして、
配置を決させてもらったものだし、
照明の角度も調整させてもらったものだし、
5m×5mの看板の一つは私が選んだ写真で設計のFさんにOKをもらって、
業者と交渉して施工までみたものだし・・・。
あの頃の夢がつまってる。
そしてあの時必死で取り組んだことが結果として、形として残っている。
この建物や風景はまるで自分の子供のようで愛おしくて仕方ない。

だからものすごく元気をもらった。
ああ、私はあの時手を抜かずに全力でがんばったんだなと。
それは私にとって誇りだ。
だからものづくりの現場が好きなんだと思った。
ああ、私はこの道でいいんだと思った。

そうやって色々あったけど、昔の自分が残したものが、
今の自分を支えてくれる、そういう世界と出会えたことはなんて幸せなんだろう。
純粋な気持ちを取り戻せる。
自分の子供ができたら胸を張れる。

 夢は夢で終わらせちゃぁもったいない。
やっぱり叶えないと。
私はものづくりの現場が好きだから、
この会社に入って修行をして、いいものを作る手助けができるように
できるだけのことをしよう。
これからまだまだ、長い道のりだー!

実家

2007-11-11 02:25:40 | 徒然
 昨夜は、会社の女の子から電話がかかってきて、
2時間以上喋って、沢山笑った。
その子は年下で、とても明るくて正直で、人生経験豊かで、
どんなにいやなことがあっても、「なにも死ぬわけじゃないし」
とケタケタ笑う、とても強い人だ。
そして無邪気に人に甘えられる。
私とはまるで正反対だ。

その子によく言われるのが、
「ほんださんはマジメすぎますよ、アバウトにいきましょ。
つか、気にしすぎっす」
「ほんださんは強がっています」
「ほんださんは勝手です。自分はひとりだなんて、誰もわかってくれないなんて、
みんな心配してるよ。ほんださんが自分と同じような人がいたらどうでもいい
と思いますか?そういうひとの思いに気付けないなんて、勝手です」

 どうですか、グサリと刺さるようなことばかり言うこの人は
私の寂しい心を丸裸にしていくのだ。
「あなたのようになれたら」と羨ましく思ってしまう。
そして、その人のようになれない自分がいること、それを思うと涙が出る。
私にも、25~26歳までこういう時期があったことを懐かしく思い出す。
自分の成長がとても楽しくて、周りの人が大好きだったあの頃を。
それは、いつもいつも助けてもらってきたからなんだな。

人を頼らない、甘えないことが人として自立した生き方ではなく、
人を助け、人に助けられ支え合いながら生きることが人間らしい生き方なのだと
家を出て、会社勤めを始めてみてよく分かった。

 
 このごろ、このまま一人暮らしを続けようか実家に戻ろうか迷うことがある。
もしかして、一人暮らしが自分を追い詰めているんじゃないかと。

実家にいた頃は家族に対してマイナスの感情を持ってしまう自分が
嫌でしかたなかった。
でも今は、用もないのに実家に電話をして、両親やムサシの声を聴いたりしている。
自分にとって家族はかけがえのない存在だということや、
私がどのくらい恵まれていたのか、父に守られていたのかを知ることができた。
弟はこの間旅行に行ったらしく、今日おみやげをもらった。
「カトレア」と書かれたミニタオル。
おみやげって感じのおみやげだ。
でも、そうやって思い遣ってくれることをありがたいと思える自分がいた。
たった一人しかいない私の弟は、姉である私をどんな風に思っているのだろうか。
姉らしいことを私はしてやれているのだろうか。

 ほんとに、会社の女の子が言うように、
そういう周りの人が私を思ってくれてることに気付かないで、
一人で悩んで孤独になっているなんて、勝手なんだなと思った。

ただ、そう思ってしまう心を理解できる経験をしていることは
とても貴重なことだと思っている。
孤独感を味わうことは意味のないことじゃない。

 一人暮らしをしたのは、一人暮らしをしたかったから、したのだ。
同じ市内に部屋を借りて一人暮らしをして、
土日は実家に帰ってというのは端からみたら意味のないことのように
思えるのかもしれない。
進学や就職で地方から上京してきたばかりの若い子なんて、
もっともっと心細いのだと思うと、
それに比べて私はほんとに臆病で弱いなと思う。

私なりに家族のありがたみや一人暮らしの大変さを知って
「実家に戻ろうかな」とも正直思った。
当たり前だけど、やっぱり私の家は実家なのだ。

私の部屋に入ると、無垢の杉板の壁がたまらなく優しくて、
なんていい部屋なんだろうって思う。
やっぱ家が一番だなぁと。

私の借りたマンションは、駅から徒歩5分だし、新築だから設備は新しいし、
とにかく文句のつけようがないほど理想的な部屋だけど、
実家にはかなわない。

 でも、それがわかっただけで、意味のあることだと思っている。
それをわかった上で一人暮らしをするのもいいよね。
贅沢なことなのかもしれないけどさ。
特に自慢できるものがあるわけじゃないけど、
やっぱ生まれ育った地元が好きだしさ。

そう思ったら少し気が楽になった。

一人暮らしの部屋は仮住まいで、私はこの家と家族を愛している。
今までは一人でこれから自立するぞと、家や家族から離れようとしていたけど、
これからは実家を自分の本拠地にして、
一人暮らしの部屋を自分だけの空間として使おうと思う。

 多分そういうスタンスが一番自分に合っている。