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コンヴィチュニーの「ベートーヴェン序曲集」

2010-02-01 01:12:56 | 管弦楽曲
 ベートーヴェンの「序曲」作品はオペラ「フィデリオ」序曲、劇付随音楽「エグモント」序曲など全部で11曲が数えられる。これらの中でコンサートでよく取り上げれる作品のベスト・スリーは「エグモント」序曲、「コリオラン」序曲、序曲「レオノーレ第3番」ではないかと思われる。いずれもベートーヴェンらしく重厚でカッコウよく聴き手を唸らせ筆者も大好きな作品ばかりである。
 今日紹介する写真のLPレコードは筆者が中学生の頃最初に求めたフランツ・コンヴィチュニー(Franz Konwitschny/1901~1962)/ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の「ベートーヴェン序曲集」(写真/フォンタナ-SFON7536)である。録音は1960年前後と推定されるがさすがにベートーヴェンを得意としていたコンヴィチュニーとあってどれも奥行きの深い重厚な響きを聴かせている。当時のジャケット・デザインも渋く筆者も気にいっており録音から半世紀が経過した現在でも名盤の魅力は失われていない。因みに収録作品は「コリオラン」序曲作品62、歌劇「フィデリオ」序曲作品72、序曲「レオノーレ第1番」作品138、序曲「レオノーレ第2番」作品72a、序曲「レオノーレ第3番」作品72bの5曲である。
 コンヴィチュニーはゲヴァントハウス管弦楽団と亡くなる1年前の1961年4月に来日を果たしているが筆者は当時まだ小学生だったため残念ながら生の演奏を聴くことができなかった指揮者の一人だった。今では以前にも紹介した日比谷公会堂でのベートーヴェン第9番のライヴCD(Altus/ALT136)が唯一当時の名演を振り返ることができる貴重な1枚である。


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