ビゼーの名曲、「アルルの女」(組曲版)についてはこれまでに数々の愛聴盤を取り上げたと思うがジャン・マルティノンがシカゴ響音楽監督時代に録音したレコードも忘れることができない演奏なので今回付け加えておきたい。
写真のLPレコードは1980年に「RCAゴールド・シール・シリーズ」として再リリースされた国内盤である。(RCL-1037/ステレオ) 因みにこのシリーズはシャルル・ミュンシュ&ボストン響やフリッツ・ライナー&シカゴ響などの1950年代から60年代初頭にかけての名録音を核にした廉価盤シリーズであった。 マルティノンはライナーの後を継ぎ1963年から68年まで「シカゴ交響楽団」の音楽監督を務めた。この「アルルの女」は音楽監督終盤期に録音された「交響曲ハ長調」(ビゼー)と並び彼の名盤としての評価は高い。今聴いても第2組曲終曲「ファランドール」のコーダにおける強烈なアッチェランドは圧巻だ。
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