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ルチアーノ・ベリオ/「ノットゥルノ」

2011-09-02 20:10:34 | 室内楽曲

 イタリア前衛音楽界を代表する作曲家の一人ルチアーノ・ベリオ(Luciano Berio/1925~2003)が「アルバン・ベルク弦楽四重奏団」のために書いた「ノットゥルノ(Notturno)」という四重奏曲がある。この作品にはドイツ系ユダヤ人の詩人パウル・ツェラーン(Paul Celan/1920~1970)の詩の一部「夜に黙して語られなかったもの」という副題がつけられている。さらにつけ加えれば指揮者ロリン・マゼールの60歳の誕生日に捧げられた作品でもあった。
 そんなことからも興味がわき今から十数年前にリリースされた「アルバン・ベルク弦楽四重奏団」が演奏する写真のCDを求めてみた。このCDはこの他にポーランドを代表する現代音楽家ヴィトルド・ルトスワフスキ(Witold Lutoslawski/1913~1994)の「弦楽四重奏曲」(1964)、オーストリアのエーリッヒ・ウルバンナー(Elich Urbanner/1936~ )の「弦楽四重奏曲第4番」も収録されている。しかもウルバンナーとベリオはライヴ録音である。
現代音楽の分野においても権威ある「アルバン・ベルク四重奏団」の演奏という期待にこたえた名演であると共にいずれの作品も生演奏ではなかなか聴く機会が少ない作品なのでその意味でも貴重な1枚と言えるだろう.
(写真/英EMI-5 56363 2/ルトスワフスキ(1995年スタジオ録音)ウルバンナー(1993年ライヴ録音)ベリオ(1994年ライヴ録音)



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