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サヴァリッシュのボロディン:交響詩「中央アジアの草原にて」

2009-02-20 13:22:00 | 管弦楽曲
 今日紹介するLPは今から約20年前に日本の東芝EMIからCDで発売されたものである。収録内容は当時バイエルン州立歌劇場の音楽監督、現在NHK交響楽団の桂冠名誉指揮者を務めるウォルフガング・サヴァリッシュが彼のレパートリーにしてちょっと珍しい管弦楽小品を集めたオムニバス盤の第1集である。参考までに収録内容は1)グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、2)ボロデイン:交響詩「中央アジアの草原にて」、3)ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」4)カバレフスキー:組曲「道化師」、5)プロコフィエフ:組曲「3つのオレンジへの恋」から「行進曲とスケルツオ」、6)リムスキー=コルサコフ:「スペイン奇想曲」で全てロシアものである。もちろん管弦楽は手兵バイエルン国立歌劇場管弦楽団でいずれの曲もサヴァリッシュ初録音だが私は第2曲目のボロディンの交響詩「中央アジアの草原にて」の演奏が特に気に入っている。演奏時間にして約8分足らずの小品だがこの演奏を聴くと荒涼とした中央アジアの砂漠の情景が浮かんでくる。またイングルッシュ・ホルンで奏される東洋的旋律が美しい。作曲者ボロディンが1880年、アレクサンドルⅡ世即位25周年祝賀記念行事として行われた「活人画(Tableau vivant)」の伴奏音楽でリストに献呈されている。タイトルはロシア語表記のほか仏語表記もある。(Dans les steppes de l'Asie centrale)
 尚、写真のLPレコードはオーディオ・チェックレコードとして頒布されたもの(非売品)で贅沢に45回転、2枚組みでカッティングされた重量級レコードでもある。1996年11月サヴァリッシュ来日の折サインを入れてもらった。



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