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エーリッヒ・クライバー/コンセルトヘボウの「田園」(1953年録音)

2012-05-01 20:10:03 | 交響曲

 エーリッヒ・クライバー(Erich Kleiber/1890~1956)は息子のカルロス・クライバー(Carlos Kleiber/1930~2004)もこの世を去った現在、遠い昔の指揮者になってしまったが彼が「DECCA」に遺したアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とのベートーヴェンの「田園」(1953年録音)は名盤の一つに数えられている。

 彼は「田園」をこれ以前(1948年)に同レーベルに「ロンドン・フィル」ともスタジオ録音しているがやはりこの「コンセルトヘボウ盤」が演奏の質、録音共に1枚上であろう。それはコンセルトヘボウ管弦楽団の落ち着いた深い味わいのある響きも魅力的で上品な「田園」に仕上げている。

 写真は1950年代に「キング・レコード」からリリースされた国内初出盤(LLA 10031/モノラル)であるが現在もその美しい音質は失われることなく健全である。ジャケット・デザインもシックでしゃれている。