クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その61 フンパーディンク 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」

2006年12月06日 | とっておきの名盤「オペラ」
クリスマス・シーズンにはかかせないオペラ、全編に亘って親しみやすいメロディーがちりばめられている。
初演は1893年12月23日だから、作曲者フンパーディンクは家族皆で楽しめるクリスマス・プレゼントのつもりで一気にペンを走らせたのかもしれない。
題材は童話だが、音楽はワーグナーの後継者による力作だけに立派なもの、魅惑的な歌と豊かなオーケストレーションが聴き手をメルヘンの世界に深く誘ってくれる。
指揮者フリッツ・レーマンは往年の名ソプラノ、ロッテ・レーマンの弟。
ドイツ気質というか、素朴で重厚な演奏が、このオペラの作風にはぴったりと合っていて最高の演奏となっている。
主役二人の歌も素朴で可愛らしく、このオペラの題材にふさわしい自然な歌いぶりは文句のつけようが無い。
内容が家族向きだし、随所に出てくる宗教的な「祈りの主題」がとても印象的で、このシーズンには是非聴いて欲しい曲。
この盤は廃盤になっていて入手困難なのがとても残念、ぜひ再発売を期待する。
聴いていると自然と心が暖かくなるとっておきの名盤、なんとか多くの人に聴いて欲しい。
お勧めの盤が入手困難なので、次点としてアイヒホルン盤を挙げる。
・フリッツ・レーマン指揮、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団、ギゼラ・リッツ<S>、リタ・シュトライヒ<S>、ホルスト・ギュンター<Br>、マリアンネ・シエッヒ<S> <Grammophon>
・クルト・アイヒホルン指揮、ミュンヘン放送管弦楽団、アンナ・モッフォ<S>、ヘレン・ドナート<S>、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ<Br>、シャルロッテ・ベルトホルド<S> <RCA>

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