クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その88 ブラームス 交響曲第4番ホ短調 作品98 

2007年05月11日 | とっておきの名盤「交響曲」
この盤はこの曲の歴史的名盤として、昔から数え切れないほどの絶賛を浴びてきたもの。
改めてその素晴らしさを、くどくど繰り返すつもりはないが、このブログを通して心から愛する「とっておきの名盤」を厳選して紹介している以上、この盤を絶対に落とすわけにはいかない。
第一楽章の切々と訴えるような第一主題は、ブラームスが書きえた最高の名旋律で、これをロマンティックな淀みの無い流れで指揮するワルターのききしにまさる演奏の素晴らしさ。
全編に亘り、歌、また歌に溢れる指揮ぶりで、聴き手の胸に訴えるワルターの音楽ごころ、それがなんといっても一番私の心に染み入る。
これ以上の賞賛は差し控えるが、とっておきの名盤として是非一度は聴いて欲しい一枚。
この盤は、名プロデューサーであったマックルーアによるリミックス盤のものを、中古CD店等で是非求めて欲しい。
あえてこの曲のベストファイヴをあげると、
・ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団(マックルーア・リミックス盤)<CBSSONY>
・カルロス・クライバー指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>
・カール・シューリヒト指揮、バイエルン放送交響楽団 <DENON>
・レナード・バーンステイン指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>
・ヘルマン・アーベントロート指揮、ライプツィヒ放送交響楽団 <Deutsche Schallplatten>
若さ溢れるクライバー指揮のものは、別の意味でワルター盤と同列の順位としたい。