クラシック 名盤探訪

クラシックの名盤紹介・おすすめ散策コース等、趣味の発信の場です。

Lullabys of Birdland 「バートランドの子守唄」

2007年01月15日 | ジャズ&ヴォーカル
ジャズ・ヴォーカル・ファンを自称する人なら必ず持っているはずの一枚。
これからジャズ・ヴォーカルを聴こうというという人なら、まず最初に手にするアルバムのひとつ。
この盤を聴き始めると、すぐ耳に入るクリス・コナーの声そのものにまず惹かれる。
とにかく声そのものがジャズをイメージさせてくれる。
少しハスキーがかった甘みのある声で表面的にはクールに、しかし随所のフレージングに見せるほのかな暖かさで歌う微妙な声のバランスが、何ともいえない雰囲気を醸し出す。
ライブハウスにトリップして、オンザロックを飲みながら、彼女の歌声に聴き入っている雰囲気とでもいえようか。
このアルバムには、「バードランドの子守唄」のセンスある軽妙な語り口、「ホワット・イズ・ゼア・トゥ・セイ」数あるバラード曲の中でも最も好きな曲のひとつ、「星影のステラ」の気概溢れるアップテンポの歌いまわし、など魅力的なナンバーが並んでいる。
クリス・コナー<Vo>、サイ・オリヴァー他 <BETHLEHEM>