「気狂いピエロ」「大人は判ってくれない」に先立つこと3年、1956年の日本にこんな映画があったんですねえ。
石原裕次郎というだけで敬遠していたわたくしですが、武満徹が作曲したこの映画音楽が好きで、DVDを借りてみた次第であります。
そうしたらですねえ、これがとてもいいんですよ。
金持ちのボンボンたちが親の金で海満喫しいの、空しい言いながら青春満喫しいの、いつも群れて大騒ぎしいの、でも、空しいから不平たらしいの、って書くととてもいやな映画みたいなんだけれど、それがあにはからんや全然いやな映画じゃないんです。
そんな日々の中、兄(石原裕次郎)と弟(津川雅彦)は一人の女性(北原三枝)と出会うわけです。これが彼らのファムファタル。空しくもにぎやかで陽気な世界は少しずつ姿を変えていってしまうのです(北原三枝がちゃんとファムファタルらしくてよし)。
斬新なカット割りで彼らの姿を描写していくのを眼にするとドキドキっす。
津川雅彦と北原三枝が初めて浜辺で横になるシーンなど、「んっもう、んっもう、じれったいんだからあ」とこっちの方が気合い入ってしまうほど。描写の仕方の勝利だよなあ。今の映画と違ってセックスシーンなどありません。そこが却ってよいのであります。
他の裕次郎作品はたぶん見なそうだけれど、これはとてつもなく素敵な映画でありました。
あ、そうそう、石原裕次郎・津川雅彦の本当の兄たちが殴られ役で揃って特別出演していました。あの頃の長門裕之って、桑田佳祐にそっくり。
石原裕次郎というだけで敬遠していたわたくしですが、武満徹が作曲したこの映画音楽が好きで、DVDを借りてみた次第であります。
そうしたらですねえ、これがとてもいいんですよ。
金持ちのボンボンたちが親の金で海満喫しいの、空しい言いながら青春満喫しいの、いつも群れて大騒ぎしいの、でも、空しいから不平たらしいの、って書くととてもいやな映画みたいなんだけれど、それがあにはからんや全然いやな映画じゃないんです。
そんな日々の中、兄(石原裕次郎)と弟(津川雅彦)は一人の女性(北原三枝)と出会うわけです。これが彼らのファムファタル。空しくもにぎやかで陽気な世界は少しずつ姿を変えていってしまうのです(北原三枝がちゃんとファムファタルらしくてよし)。
斬新なカット割りで彼らの姿を描写していくのを眼にするとドキドキっす。
津川雅彦と北原三枝が初めて浜辺で横になるシーンなど、「んっもう、んっもう、じれったいんだからあ」とこっちの方が気合い入ってしまうほど。描写の仕方の勝利だよなあ。今の映画と違ってセックスシーンなどありません。そこが却ってよいのであります。
他の裕次郎作品はたぶん見なそうだけれど、これはとてつもなく素敵な映画でありました。
あ、そうそう、石原裕次郎・津川雅彦の本当の兄たちが殴られ役で揃って特別出演していました。あの頃の長門裕之って、桑田佳祐にそっくり。
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