毎日が観光

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縄文旅行

2015年10月17日 20時39分37秒 | 観光
「歴史に入らないといわれている文化形態だけれど、実は人類発祥から十数万年は、そういう文化が全世界を覆っていた。それを担っていた人たちが日本列島では縄文と呼ばれていました。この人たちが中空構造的日本、弥生日本に対して敵意を持っていたのです。実際に縄文の人たちは後の歴史の中では鬼になったし、ヒルコもそうですし、水田耕作に対して罪を犯すのも、この人たちです。この人たちは、それこそ「アフリカ的」段階とも言えるし、この言い方はあまりにどきっとさせますから、「野生の思考」とおしゃれに言ってもいいですが、国家以前の人たちです」(中沢新一「惑星の風景」)

 土偶や土器など残された造形にときめきを覚え続けて早幾星霜。いつだって縄文はぼくに新鮮な驚きを与えてくれる。彼らはぼくたちとまったく違う世界を見続けて、ぼくたちからすればある意味イッちゃってる人たちなので、ぼくはそんな彼らの視線を追いかけて彼らに見えた風景を想像するばかり。その風景はもしかしたら失われたものであると同時にぼくたちの祖型的心象風景を形作っているものなのかもしれない。たとえば神奈川の有鹿神社奥宮に佇み、本殿ではなく泉の湧く洞窟がご神体である姿を見るとそこに何か原型のようなものを感じたりする(勝坂遺跡が隣接する)。
 そんな縄文好きなわたくし、夏休みは立山に登る一方行ってきました、縄文王国青森。

 念願の三内丸山遺跡にご対面!






 素晴らしすぎる…… なんで稲作なんて始めちゃったんだよ、などと思わず。

 小牧野遺跡の環状列石。


 そしてさすがにちょっとやり過ぎ感が拭えない気もするが、いや、その過剰さこそが縄文、その意味で現代の縄文造形木造駅。


 青森の縄文文化、ちょこっとその上っ面だけかすっただけだったので、たぶんまた行くと思います。青森、すごく面白い。

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