千葉を出た電車は佐倉を過ぎたあたりから、その雰囲気をゆるませ始めてきた。車内はみなウトウトしている。車室内の空気が緩くていい感じだ。
ドビュッシーの歌曲を聴きながらぼくもまどろむ。
そうだ、銚子で青い海を眺めながら、ドビュッシーの「喜びの島」を聴こう。
またまた、そうだ、夕方に潮来に行くつもりだから、潮来で「美しい夕暮れ」を聴こう。
これから始まる一日の中に期待がぎっしり詰まっていく。
ふと目を覚まして外を眺める。
コンクリートで固められた切り通しの単線をうねうねと電車が進んで行く。海は確かにこの線路の向こうにあるんだけれど、内陸を走っているので海の気配はない。あるのは草、枯れ田、木、それから広い空。
猿田近くになって動いていない風車を見つける。海はもうすぐそこにある。
10時17分、銚子着。
なぜか天気が悪くなってくる。出足でつまづいた気分。快晴だった前日に来るべきであったのだ。寝坊は残酷だ。
駅から1分ほど歩いたところにある自転車店でレンタサイクルを借りる。735円也。去年は自転車で銚子まで来たけれど、今回は青春18きっぷの旅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/b9/b6f1a32074dbe096932024bf9d8c61fb.jpg)
銚子漁港には大きな漁船がたくさん並んでいた。よく見かける小さな漁船は個人の漁船で、企業としての漁業というものも存在しているんだなあと感心。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/db/ecbcd4bec4e6dfaf71b80c8f94f0c0f5.jpg)
なんという植物なのかわからないけれど、見た目に鮮やかだったので。
青空がないので、海の写真がイマイチ。どよ~んとした雰囲気が悲しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/4e/89d4205b1b5b125f900b5153f88e3cfa.jpg)
これくらい薄日がのぞくこともあるのだけれど、基調は曇り。そしてポツポツと雨も降ってきた。さんざんである。それでも犬吠埼からの海の眺めは素晴らしい。地球がまるいことがよくわかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/89/6ae6dae6a85158bbfce9cbf382761f10.jpg)
そして今回の旅の目的の一つ。それはこの家を探すこと。「時効警察」というドラマをご存じでしょうか? その2ndシーズンの「帰ってきた時効警察」第2話「No.1ホステスは殺した後カクテルを飲む!?」の主人公吉良綺羅が子どもの頃住んでいた家。この話は銚子周辺が舞台になっているのだ(母親が船を下りてくるとこは外川漁港)。ドラマを見る習慣のないぼくは、「転々」という映画を見てこのドラマを知ってDVDで楽しんだものだ。
あちこち回ったとはいえ、たかが20kmほど走っただけ。それなのにこの疲労感。ママチャリは厳しいのであった。
ドビュッシーの歌曲を聴きながらぼくもまどろむ。
そうだ、銚子で青い海を眺めながら、ドビュッシーの「喜びの島」を聴こう。
またまた、そうだ、夕方に潮来に行くつもりだから、潮来で「美しい夕暮れ」を聴こう。
これから始まる一日の中に期待がぎっしり詰まっていく。
ふと目を覚まして外を眺める。
コンクリートで固められた切り通しの単線をうねうねと電車が進んで行く。海は確かにこの線路の向こうにあるんだけれど、内陸を走っているので海の気配はない。あるのは草、枯れ田、木、それから広い空。
猿田近くになって動いていない風車を見つける。海はもうすぐそこにある。
10時17分、銚子着。
なぜか天気が悪くなってくる。出足でつまづいた気分。快晴だった前日に来るべきであったのだ。寝坊は残酷だ。
駅から1分ほど歩いたところにある自転車店でレンタサイクルを借りる。735円也。去年は自転車で銚子まで来たけれど、今回は青春18きっぷの旅。
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銚子漁港には大きな漁船がたくさん並んでいた。よく見かける小さな漁船は個人の漁船で、企業としての漁業というものも存在しているんだなあと感心。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/db/ecbcd4bec4e6dfaf71b80c8f94f0c0f5.jpg)
なんという植物なのかわからないけれど、見た目に鮮やかだったので。
青空がないので、海の写真がイマイチ。どよ~んとした雰囲気が悲しい。
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これくらい薄日がのぞくこともあるのだけれど、基調は曇り。そしてポツポツと雨も降ってきた。さんざんである。それでも犬吠埼からの海の眺めは素晴らしい。地球がまるいことがよくわかる。
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そして今回の旅の目的の一つ。それはこの家を探すこと。「時効警察」というドラマをご存じでしょうか? その2ndシーズンの「帰ってきた時効警察」第2話「No.1ホステスは殺した後カクテルを飲む!?」の主人公吉良綺羅が子どもの頃住んでいた家。この話は銚子周辺が舞台になっているのだ(母親が船を下りてくるとこは外川漁港)。ドラマを見る習慣のないぼくは、「転々」という映画を見てこのドラマを知ってDVDで楽しんだものだ。
あちこち回ったとはいえ、たかが20kmほど走っただけ。それなのにこの疲労感。ママチャリは厳しいのであった。
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