毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

白鳥飛来地 埼玉県深谷市

2007年12月12日 08時26分42秒 | 観光
 ロシアで夏を過ごし、日本で越冬する白鳥。冬の訪れをもたらすかのような美しい白鳥の飛来はどこか哀しく寂しい。
 クリスマスだって、あれは冬至近辺の行事だからあんな風に盛り上がるのだ。寒い冬の夜はほったらかしにしてもロマンチックな気分を渇望してしまうのだろう。まあ、もともとミトラ教の復活祭みたいなもんなんだから冬至に行われるのが当たり前なのだが。
 そんなわけで、埼玉県深谷市に白鳥を見に行ったのであった、自転車で。荒川を北上して昨日の荒川大橋へ。そこから西に進んで深谷市。

 いた。12/2現在で100羽来たそうだ。
 しかし、なぜ日本なのだ? ロシアから距離ぎりぎりなのだろうか。
 ぼくなら、たとえばセブ島とか、タヒチ、あるいはヌーヴェル・カレドニーあたりで越冬したいもんである。ロシアから遠いってんなら夏は日本で過ごせばいい。そして冬は南の島、天国に一番近い島あたりで、文字通りのんびり羽を休めるのだ。
 それなのに、埼玉でいいんですか? え? 白鳥さんよ。
 と問いかけるまなざしに気付いてこちらを見つめる白鳥。
 ところで背景に注目して頂きたい。「おっ」と思われた方は、もしかして賢治ファン?
 そう、岩盤が露出していてイギリス海岸っぽいのだ。岩手まで行くのが大変なぼくは、ここをイギリス海岸関東出張所として愛でることにした。
 

 触れるくらいの距離までやってくる。あまりこちらを警戒していない。
 警戒していない、と言えば、ここにてんこ盛りにいる鴨。
 人間のすぐ側でひなたぼっこしている。


 こういう絵って、南極だとかガラパゴス諸島とかでお目にかかりそうなもんである。
 いや、なんだかしみじみとしたいいところであったことよ。
 地味なスポットと言えば地味かもしれないけれど、暖かな格好をして、白鳥を眺めつつ静かな時間を過ごすのもいいもんだ。
 


コメント
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