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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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次世代断熱材・・・北斗市~札幌~旭川

2006年05月30日 22時17分03秒 | Weblog
写真は今日、訪れた北海道旭川市にある、北方建築総合研究所の玄関アプローチです。
我々、福地建装ファース本部と一部上場メーカーのセーレンさんとともに、北方建築総合研究所と共同で次世代の断熱材の研究を行っており、その打ち合わせで訪問しました。

断熱材で一般に知られているのがグラスウールです。
グラスウールは空気を含有させ、その静止した空気が断熱の役割を担います。この乾燥した空気を静止させる断熱材では、グラスウールの他に紙を繊維状に加工したセルローズファイバー、石を繊維状に加工したロックウールなどがあります。昔は藁を揉んで敷布団や家の断熱にも使用しておりました。長所は安価で手軽な事などです。短所は乾燥した空気をいつまで静止出来るかが課題です。

一般的なグラスウール断熱の他に、特殊なガスを樹脂の気泡の中に閉じ込めて断熱するものもあります。一般的に発泡スチロールと言われますが、その素材や閉じ込めるガスによってウレタン、スチレンなどと微妙に種類が異なって参ります。いずれも気泡の中に閉じ込めたガスが断熱の役割を担います。長所は湿気に強い事です。短所は熱、火に弱く施工に工夫が必要となる事です。現在、供給されている断熱材は大まかに言って、この空気を静止させる断熱材と気泡にガスを閉じ込めた断熱材に大別出来ると思われます。
この他に宇宙開発などで使用している熱の波長を遮蔽する遮熱シートなどもがあります。この遮熱シートは、太陽熱のように特定された熱波長を遮熱するように加工されいるようですが、家の断熱のように様々な熱波長を遮熱するには難しいようです。

いずれにしても、私達のように家の断熱性能を研究するものにとっては、空気を静止させるか、ガスを閉じ込めるか、熱波長で遮熱するか・・・これ以外の断熱手法、また、この組み合わせなどの断熱手法を見つけ出すのに懸命です。
今日、訪問した道立の北方総合建築研究所は様々な実験施設が整っており、公的な研究機関としてはとても先進的な研究に取り組んでおります。
高気密、高断熱の基本概念を公的に認知したのもこの研究所だと言われております。

今朝の一便で函館から札幌市内の丘珠空港へ飛んだのですが離陸から着陸まで雲の中で、終始ジェットコースターに乗っているようでした。旭川のこの時間、雨があがったようです。明日も天気は大丈夫かな・・・
ファースの家

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