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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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現場本位のものづくり…北斗市

2007年09月26日 18時56分00秒 | Weblog
家づくりは、たくさんの建材、部材を工事現場で組み合わせて成立するものである。
ところがこの建材や部材を研究する人々の多くがホワイトカラーと言われる方々です。
実際に足場の上に上がって、建材を取り付ける作業などをした事もない人が多いのです。
足場の上で建材の大きさを微調整して目的の場所に取り付けるには、作業性の良さが求められるのですが、ホワイトカラーの方々はどうしても建材の性能を重視しがちです。

断熱材は断熱効果を優先し、仕上げ材は美しさを優先し、外壁材は風雨や紫外線劣化対策をを優先します。
建材の研究開発はその目的に必要な機能や性能を優先するのは当然です。
しかし、その建材の機能や性能は、現場での使い方で発揮出来なくなる場合が多いのです。
グラスウールは乾燥した空気を静止させる事で断熱効果を発揮します。
グラスウールの中に静止させた空気をいつまでも乾燥させておく事に誰が責任を負えるのでしょう。

グラスウール開発者は、断熱材の効果が発揮出来ない理由を施工や現場に問題ありと言います。
工事現場は形状、天候、工程、段取りなどと理屈どおりに行かないのが実情なのです。
どんな環境下でも建材や部材の機能、性能が発揮できるような「施工性能」も重要な要素となります。
この「施工性能」の研究開発は、直接工事現場で活動している職人の方々とのコラボレーションが不可欠なのです。

真実は現場にある…
施工の仕方で性能が大きく異なるような建材、部材こそ問題なのです。
建材の使用方法は、現場の職人が師匠にならなければなりません。
出来た住宅の住み心地は建主さんが師匠にならなければなりません。
中学や高校しか出ていない地下足袋を履いた現場職人と、化学式を計算する高学歴の開発技術者は、まったくの同等なのです。

写真はファース本部の作業場で断熱材と通気層の組み合わせ方を試す近江チーフです。
彼は昭和53年から当社の大工を勤める中卒の大ベテランです。
彼のような職人がファースの家の技術を積み上げて現在に至ったのです。
明日は全国からここの本社に技術者が集まり、ファース検査員認定講習を行いますが、中卒の近江チーフも現場作業の要点を講義します。
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