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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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恵まれすぎている現在人…中国北京市~大連市

2007年11月18日 23時44分29秒 | Weblog
姫路城の構造体を建築家の立場で見ると気が遠くなるような気がしてしまいます。
幅60センチの大きな木材をノコで引き割って角材にして梁に用いています。
1,2mもの丸太をまん丸に削って大黒柱に設えていますが、現在と違って400年前はクレーンなどの吊り上げ機械もないのです。
彼らの刻み作業や組み立て作業を現在に置き換えると本当に偉大さを感じます。

エジプトのミラミッドはまだ見学した事がありませんが、写真やテレビ、書物で見ても、これまた姫路城と異なる意味で気が遠くなりそうです。
エジプトを横切るナイル川が度々氾濫して農作物が出来なくなり、その失業対策、つまり公共事業の意味合いで、王様の墓を建立したのがミラミッドだそうです。
8畳間の一個分もある大きな石をどのようにして、積み上げたのかの詳細は、未だに謎の部分が多いのだそうです。

この万里の長城は、国を敵の襲撃から護るために、山脈の尾根沿いに中国大陸を数百キロ以上に渡って建造された驚異的な規模の建築物です。
1000年も前から何百年もの歳月を費やして建造されたものです。
この急な尾根に巨大な石を幾重にも積み重ねて建造されており、これも本当に驚きの建築物なのです。

姫路城もピラミッドも、そして万里の長城も、現在のような満足な道具の無かった時代に、構造的にも完全に確立した設計を行い、寸分の狂いも無く建造されているのです。
コンピューターで構造計算を行い、キャドど図面を書き、プレカットで木材を刻み、重機で組み立てる現在の建築物をつくる現在人…
先人達の知恵と工夫、そして何と言っても造り上げる忍耐力と情熱の違いを感じます。

写真は、万里の長城のは入り口で撮りましたが、向って左が日中友好建築交流協会の山口隆道さんと、右が北京市電子工業技工学校校長の陳 捷さんです。
日曜日を活用し李講師の通訳と陳校長先生の運転で、この万里の長城、天安門広場などを見学させて戴きました。
また山口会長さんは、中国の方々からの絶大な信頼を得ている事に更に感心を致しました。
山口会長さんが言うには、他国の方々からの信頼を得るにも、コツコツと真面目に忍耐強く、誠実な対応をする事なのだそうです。
先人達の忍耐力を重ね合って見え、今日のブログテーマとなりました。

とにかく北京の万里の長城は、気温0℃、湿度25%の強風で北海道と異なる、とんでもない寒さを体験しました。
夜の飛行機で内陸の北京よりもっと北の大連に移動して来ましたが、海沿いのこちらの方が過ごし易いような気がします。
明日は大連大学校の訪問を…
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