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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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温暖地にこそ蓄熱暖房器を…東京

2007年02月28日 20時47分25秒 | Weblog
エアコン暖房は室内気温を10度しか上昇させられません。室内気温が5度の時、エアコンの噴出し気温は15度となり、充分な暖房熱と言えないのです。室内気温を出来るだけ早くエアコンの噴出し気温に順応するよう、家の性能を確保する必要がありますが、気密性能、断熱性能、日射遮熱性能、調湿性能などがキーワードとなります。

新築の場合は、最初からこのような家の性能を確立する事が出来ます。しかし、既存の建物に気密、断熱の性能を追加させるにはとてつもない費用がかかります。このような既存住宅でのエアコン暖房を、高品質、高効率で快適暖房を行う場合に蓄熱暖房機が有効です。
蓄熱暖房機は深夜電力でケーシング内のレンガを温めて、昼間に放熱して暖房します。

安価な深夜電力を活用し、家屋内のベース気温を15度程度まで暖めておき、エアコンで微小加熱を致します。ベース気温15度の室内気温をエアコンは25度に加熱して噴出し、短時間で快適な暖房気温にする事が出来ます。蓄熱暖房機は室内気温の微調整がし難いのですがエアコンでは、その微調整が自由に出来ます。

安価な深夜電力で、エアコンの最も苦手な暖房温域(0~15度くらい)をつくっておくのです。そのベース気温の15度を20度以上に待ち上げるエアコンの最も得意な温度域となります。エアコン暖房は、低温域からの稼動においてエネルギー消費効率(COP)が極端に低下します。エアコンの稼動メカニズムは低温域からの暖房が苦手で、快適気温の微調整稼動を最も得意とします。

電力会社も余剰設備を活用できる深夜供給で発電効率が向上するため、安価な電力料金が設定出来ます。更に発電効率が向上するためCO2排出量の削減にも貢献いたします。
200Vの配電設備が必要となるため、電気クッキングヒーターや電気給湯器を導入させて、オール電化優遇料金の適用を受け、システム電化を薦める切り口にもなります。
北海道のような寒冷地は最初からエアコン暖房を設備しておりません。
しかし、温暖地の多く家はエアコン設備をしております。つまり、蓄熱暖房器の市場は温暖地にこそ広がっていると言えるのです。

写真は今日28日、ファース本部が推奨品指定している蓄熱暖房機メーカーの日本スティーベル株式会社の本社を訪れました。向かって右が社長の松本公之さんとQCマネージャーの平田精次さんです。
今日は蓄熱暖房器の温暖地対応を協議しました。
松本さんと当方とは20年前からの付き合いです。互いにオール電化住宅の普及推進事業に取り組んで来た松本社長ですが今日、社長職の最終日で、明日からは会長職だそうです。松本さんが羨ましい…私は明日も都内で分刻み…
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