8月の下旬に山梨県白州町のシャルマンワイナリーを訪問しました。
中央線東京方面から、勝沼ぶどう郷駅や甲府駅といった山梨県のワイン中心地を遥かに越えた小淵沢駅からタクシーで向かいました。
ちなみにフジッコワイナリーからシャルマンワイナリーまで車で55キロメートルです。
途中、サントリーの白州蒸溜所の前を通り過ぎます。車中からの景色は勝沼とは大違いでぶどう畑はどこにも見当たりません。
約20分くらいで着きました。
迎えていただいたのは、製造責任者である山本公彦(まさひこ)所長です。ワイナリーについての説明を詳しくしていただきました。
自社畑1ヘクタール、その栽培品種はカベルネ・フラン60アール、メルロ10アール、シャルドネ30アール。
契約栽培畑1ヘクタール、その栽培品種はカベルネ・フランとセミヨンだそうです。
昭和40年ごろから色々なぶどうを植えましたが、残ったのがカベルネ・フランだったそうです。
カベルネ・フランは日本ではめずらしい品種です。
「この土地に合ったんだと思います」と山本所長はおっしゃいました。ここは標高600mの高地で冷涼です。
ちなみに勝沼でも比較的高地にある勝沼ぶどう郷駅が490mです。この気候がカベルネ・フランと合った原因の一つだと思います。
「畑を見に行きましょう」と言われたので、車で行くのかと思ったところ、ワイナリー内にあり徒歩ですぐでした。
山本所長です。
棚栽培のカベルネ・フランはすでに鈴なりでしっかりと色づいていました。
ボルドー液も出来るだけ少なく抑えていて、除草剤は使用しない「草生栽培」を実践しています。
虫が少なく殺虫剤もほとんど使わずに済んでいるそうです。
回りにぶどう畑がなく単独の畑だからこそのメリットだと感じました。
ただ、生産量をお聞きすると2ヘクタールで「40キロリットル」とのことで、
これはフランスの直輸入ワインと比較すると栽培面積当たりでは倍以上です。
上の写真のように棚栽培ならではの生産量なのでしょう。
それにしても、ここのカベルネ・フランは一押しのアイテムです。
ぜひ一度ご賞味ください。(O.K)