日光東照宮へと続く日光御成街道沿いに立つ木造医院。 建設時期は資料により大正年間とも昭和7(1932)年ともなっているのですが、建物の設計者といわれる大川勇が東京の建築設計会社から独立して自身の設計事務所を開いたのが昭和4(1929)年となっているので、後者の説の方が有力なのかも知れません。 但し、大川の設計した旧草加小学校西校舎(現・草加市立歴史民俗資料館)は独立前の大正15年の作品なので、大正時代の建築という可能性も捨てきれません。 埼玉県川口市鳩ヶ谷本町 10年11月下旬
鳩ヶ谷市は去年(2011年)の10月に川口市に編入合併。
2階のアーチ窓の周りはザラッとしたグレーっぽいタイルを貼って風合いを変えています。
スパニッシュ風の面格子。
庇を支える持ち送りも装飾性の高いもの。
金属製の優美な装飾品は全てオリジナルが残っているように見えます。
左右対称を崩し、破風を立ち上げた南西面(1枚目写真)からの視線を強く意識したようなデザインです。
南の破風に八芒星の窓。