南都銀行本店

2007-09-27 00:00:00 | 奈良・和歌山





 六十八銀行奈良支店として大正15(1926)年に建てられたもの。 銀行建築ではよく名の出てくる長野宇平治の設計です。 いかにも銀行といった4本の列柱の下部にはなぜか羊の頭の彫刻が。 これは長野と懇意であった東京美術学校教授・水谷鉄也の手によるものらしく、古代ヨーロッパの民に多くの富をもたらした家畜を象徴として採用したものとも云われますが、なにはともあれ非常に撫でやすい位置にあるので思わず手が伸びてしまいます(笑)。 昭和28(1953)年に背面部分を大増築しているとの事。  奈良県奈良市橋本町16  07年09月下旬

 ※参考 『都市の記憶 美しいまちへ』 2002
 ※本文に加筆修正を加えました。