坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

被災地レイプ神話

2013年03月05日 | 坊主の家計簿
被災地で強姦、DVが横行 どうすればいいのか… http://blog.goo.ne.jp/rokometto/e/5ed86c5fe26f9c9c601bbfdb53bc457a
被災地でなくともレイプはある。


神戸新聞NEXT|連載・特集|阪神・淡路大震災|震災10年目|震災10年 そして見えてきたこと
 第3部 女性たちの居場所|(中)性暴力 http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/sinsai/10/rensai/200501/sp/0005582669.shtml
どうしても「チェルノブイリでは…」云々を思い出してしまう。


【「被災地レイプ伝説の作られ方」という記事が書かれ、レイプはなかったことにされ、相談を受けたHさんや私個人も実名入りでひどいバッシングを受けた。】 「レイプがなかった」いうのは違うらしい。http://www.npo.co.jp/hanshin/10book/10-036.html


『物語の海、揺れる島』(再読) http://d.hatena.ne.jp/K416/touch/20110316/1300264704
【著者は別に「『レイプが起きたor増えた』ってのは嘘だ」とは言ってない。あくまでもHが絡んだ事例に限って「伝説」であり、その「伝説」が生み出された背景を探ろうとしている感じ。】


レイプは被災地でなくとも起きている。故に当然被災地でも避難所でもあり得るだろう。だが「被災地だからレイプが多発する」という事に関しては不明である。海外の地震、いや、大都市神戸と、東北での地震だって違うので比較するには注意が必要。ま、運動家にはどうでもイイのだろうが。


宗教者というのは真面目で誠実な方が多く、かつ、どこかで「広く語られ得ない真実がある」と信じている人達が多い為に、運動家のいう事を鵜呑みにし易い。「こんな苦悩があるなんて…」である。宗教者の口を通して不確かな情報が『誠実ぽく』なる。
http://j.mp/Z6nwLw


なぜ「被災地ではレイプが多発している」と思ってしまうのか?に興味を抱く。人工的な建物が崩壊しただけでなく、剥き出しになったのは大地だけでなく、「理性が崩壊し欲望が剥き出しになる」と思ってしまうのか?しかしながら食べ物を奪うのと、レイプは別物だが。レイプで餓えはしのげない。


「被災地でレイプが多発している」という言葉を聞くと、「被差別は危険な所だ」「釜ヶ崎は危険な所だ」とかを連想してしまうが、あながち離れてはいないはずだ。


東日本大震災でもレイプはあった。少しググると報道された3件が見つかった。被災地であろうとなかろうとレイプはある。ただ、多発しているという事が証明されないのなら、被災地の人達に対して「レイプが多発している」というレイプをしてないか?「多発」でなく「事例」だろ。

『水銀公害の原点は奈良の大仏』

2013年03月05日 | 坊主の家計簿
『水銀公害の原点は奈良の大仏』という仮説がある。

【水銀中毒といえば九州の水俣が思い浮ぶ。水俣の場合は、魚を媒介にした有機水銀の経口摂取が引き起こした中毒だ。これに対し、平城京の水銀中毒は無機水銀を蒸気の形で大量吸入したことによって起きる障害である。

 中毒症状は「たたり」

日本化学会編「化学防災指針」によると蒸気水銀は気管支炎や肺炎を引き起こし、腎細尿管障害、むくみ、場合によって尿毒症も発生し、全身のだるさ、手のふるえ、運動失調などをひき起す。こうした症状を医学的知識のない当時の人々は「たたり」と信じ、行政府は風土病と判断したのではないか。このことが中国長安をモデルに壮大な構想でつくられた平城京がわずか74年間で歴史を閉じ、長岡京へ遷都(784年)せざるを得なかった理由ではないか。底流には天智系と天武系の葛藤があり水銀中毒が遷都の引き金になった。】
(大学等環境安全協議会名誉会員 白須賀公平)
http://bigai.world.coocan.jp/msand/powder/daibutu.html



という衝撃的な説があるらしい。
調べてみると名古屋大学准教授が出した本にも紹介されている。
(図解入門よくわかる最新元素の基本と仕組み: 全113元素を完全網羅、徹底解説・著者: 山口潤一郎)
http://j.mp/ZkiusT

奈良の大仏と水銀中毒の話は昔に『漫画・日本の歴史』みたいなので読んだ記憶があるのだが、



【751年,大仏殿の建造も終っている状況では,殿内は水銀蒸気が充満し, 作業者にとって非常に危険な状態だったのであろう。

大仏の鋳造は749年に完成し,その後に金メッキが行なわれ752年, 孝謙天皇の天平勝宝4年に大仏開眼供養会が行なわれた,大仏の金メッキは, この開眼供養の後になされたが,アマルガムによる金メッキが行なわれはじめたときから, 塗金の仕事をする人々にフシギな病気がはやりだした。この不思議な病気の原因は, まさに水銀中毒であった。

蒸発する水銀をすうことが中毒であると真相をつきとめた大仏師国中公麻呂は, 東大寺の良弁僧上とともに今日の毒ガスマスクを工夫して,病気の発生を予防したとのことである。 科学技術の進歩は公害が付きもので,これを克服していかなければ人類の進歩はない。 すでに8世紀における大仏建造で,水銀アマルガム鍍金の公害が発生したが, 人類の恵知はこれを克服している。】
(東京都鍍金工業組合・めっきの歴史)
http://www.tmk.or.jp/history_06.html



と、作業員に限定されたこれの事か。
信憑性は不明。
ただ、現代の水銀排出量

http://www.env.go.jp/chemi/tmms/seminar/jyoyaku/mat01.pdf

から考えて奈良の大仏に使用された50トンという水銀の量はかなり多く、かつ、工業が発達していない時代である。安全対策、環境対策も今とは全く違うだろうし。

ただ、よく調べていないだけなのかも知れないが、白須賀公平氏の仮説を受けての研究があるのかな?それとも仮説で終っているのだろうか?