エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

今朝の霜と霜柱

2009年11月22日 | 日記
昨夜は確かに冷え込んだのである。
朝起きると、菜園には霜が下り、霜柱が土を押し上げていた。

確かに、ここ八ヶ岳の茅屋は冬に片足を突っ込んだのである。



霜柱の上に白い霜。
昨日畑に撒いた藁が作物を守ってくれるだろう!
その霜柱を踏んだ・・・。



シャッキっと音がしてクロックスの跡が残った。
寒さが日ごとに増して行く。

それなのに、今朝道端に冬桜の花が咲いていた。
花弁は硬そうに咲いているのである。



冬桜とは言え、この環境の中でも咲くのか?と問いかけたい思いである。
霜がおり、かてて加えて雪も舞う。
自然界の逞しさに敬意を表するのである。

朝方の八ヶ岳は頭に雲を被って、まるで乙女が恥ずかしがっている様である。



何処から見ても厳しく美しい。
空はあくまでも高かった。



雲が遊弋(ゆうよく)する。
天気予報だと午後から雨模様である。

今日の昼は蕎麦でも食べに出かけようと思っている。
行きつけの「藤亭」である。

とても楽しみである。

いま午後2時45分である。
空はどんよりとしているけれど、まだ雨は降り始めていない。
藤亭で食事を終わって茅屋に戻ったところである。




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                     荒野人

柊(ヒイラギ)の白い花

2009年11月22日 | 旅行
柊の花は、クチナシ系で甘い匂いがする。



ぼくは思わず「卯の花」かと勘違いしてしまった。
匂いは卯の花そのものだったのである。
鼻を近づけたら、噎(む)せ返るような感覚に包まれたのだ。




         ヒイラギの白い花


       甘やかな匂いが
       誘うように周囲に漂う
       きみの声が聞こえてくる
       きみの匂いが鼻を優しく撫でるのだ

       ヒイラギのとげとげした葉が
       臆病な心を刺激する
       きみの声におののき
       きみの匂いに胸がつぶれてしまうのだ

       ヒイラギの白い花が
       甘やかな匂いを放つとき
       臆病で純情な心情が震え
       時空の旅へと出かけるのである

       現在におののき
       未来におびえる
       過去には
       追いかけてくる影におそれるのだ

       ヒイラギの白い花よ
       その甘やかな匂いを散逸させるな
       パンドラの箱に納めよ
       しかしてきみを讃えしめよ
       と




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柿のある風景

2009年11月22日 | 旅行
柿のある風景は、寒風を連想させる。
取り残した赤く熟した実を、小鳥が啄ばむ姿は生命の息吹を与えてくれるのである。



大きな柿の木である。
かつては何処にもあった柿の木。
日本の田舎のありふれた景色でもあったのだ。



屋根の向こうにある山並みがポイントになっているのである。
懐かしさが沁みてくるではないか。


林の中で大ぶりのアマンドの実が黒くなっている。
食べごろなのである。

物干し竿に百目柿がぶら下がっていた。



枯露柿になったら、失敬したいものである。
自然の甘味が増殖して頬が落ちてしまうのだ。




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